【解説】正解は選択肢【ウ】です。磁気ディスク2と3の故障によりA1とA2が失われます。正常な磁気ディスク1(Ap, D1など)と磁気ディスク4(Avなど)において、パリティ式 Av = D1 ⊕ A2 から A2 = D1 ⊕ Av、さらに Ap = A1 ⊕ A2 から A1 = Ap ⊕ A2 が求まるため、復元に必要な組合せは D1, Ap, Av です。
【詳細解説】■ 本問の核心・解法のポイント
RAID6における2重障害時のパリティ復元手順を読み解く問題です。
排他的論理和(⊕)には、X ⊕ Y = Z であれば X = Y ⊕ Z かつ Y = X ⊕ Z が成立するという性質があります。
故障したディスク:磁気ディスク2、磁気ディスク3
失われたデータブロック:
- 磁気ディスク2:A1, Bp, C1, Dp
- 磁気ディスク3:A2, B2, C2, D2
利用可能な正常ディスク:
- 磁気ディスク1:Ap, B1, Cp, D1
- 磁気ディスク4:Av, Bv, Cv, Dv
復元対象は A1, A2 です。与えられたパリティ計算式を確認します。
1. Av = D1 ⊕ A2
正常なディスクに存在する D1 と Av から、A2 = D1 ⊕ Av として A2 を直接復元できます。
2. Ap = A1 ⊕ A2
正常なディスクの Ap と、先ほど求めた A2 を用いることで、A1 = Ap ⊕ A2 = Ap ⊕ D1 ⊕ Av として A1 を復元できます。
したがって、A1, A2 の双方を復元するために必要なブロックは D1, Ap, Av の組合せです。
・各選択肢の徹底解説:
・ア:B1 を用いても A1 や A2 の復元式(Av = D1 ⊕ A2 など)には寄与しないため誤りです。
・イ:Bv = A1 ⊕ B2 ですが、B2 も故障ディスク3にあるため、Ap, B1, Bv のみでは未知数が2つ(A1, B2)となり解けません。
・ウ:【選択肢ウ★】Av = D1 ⊕ A2 より A2 が復元でき、さらに Ap = A1 ⊕ A2 より A1 も復元できるため、D1, Ap, Av が適切な組合せです。
・エ:Bv = A1 ⊕ B2 であり B2 が未知であるため、D1 と Av を用いる場合と異なり A1 を直接確定させることができません。
よって正解はウです。