【詳細解説】■ 本問の核心・解法のポイント
本問は多値従属性(MVD)と正規形の性質に関する問題です。
与えられた関係では、「便名」に対して「客室乗務員名」の集合が決まり、かつ互いに独立して「搭乗者名」の集合が決まっています。これは多値従属性「便名 ↠ 客室乗務員名」および「便名 ↠ 搭乗者名」が存在することを意味します(第4正規形を満たしていない)。
3属性の組が主キーであるため自明でない関数従属(FD)は存在せず、ボイス・コッド正規形(BCNF)までは満たしていますが、多値従属性による冗長性があるため情報無損失分解が可能です。
・各選択肢の徹底解説:
・ア:多値従属性による冗長性が存在するため、例えば新しい乗務員が追加された場合、その便のすべての搭乗者のレコードに対応する行を追加しなければならず、挿入・更新時異状が発生します。
・イ:全属性の組(便名, 客室乗務員名, 搭乗者名)が主キーであり、他の属性を一意に決定する関数従属はないため、自明でない関数従属は存在しません。
・【選択肢ウ★】:多値従属性が存在するため、Faginの定理に基づき「便名, 客室乗務員名」と「便名, 搭乗者名」に関係を分解でき、自然結合によって元に戻せる情報無損失分解が可能です。
・エ:自明でない関数従属が存在しないため、すべての関数従属性における決定項が超キーであるという条件を満たし、ボイス・コッド正規形(BCNF)の条件は満たしています。
よって正解はウです。