【詳細解説】■ 本問の核心・解法のポイント
関係データベースの正規化理論において、完全関数従属性(Full Functional Dependency)とは、複合主キーなどの複数の属性からなる決定項に対して、そのどの真部分集合にも従属しない(部分関数従属が存在しない)関係を指します。
本問では決定項が {A, B} の2属性であり、その真部分集合は {A} と {B} です。したがって、{A, B} → C が成立した上で、A → C も B → C も成立しないことが、完全関数従属性を満たすための必須条件となります。
・各選択肢の徹底解説:
・ア:{A, B} → B や {A, B} → A は、決定項の部分集合を従属項とする自明な関数従属であり、{A, B} → C の完全関数従属性とは無関係です。
・イ:推移的関数従属に関する記述であり、完全関数従属性の定義とは異なります。
・ウ:【選択肢ウ★】A → C または B → C のいずれかが成立してしまうと「部分関数従属」となってしまいます。したがって、いずれも成立しないことが完全関数従属の条件です。
・エ:C → {A, B} の成立可否は、逆方向の従属性であり、{A, B} → C が完全関数従属であるかどうかの判定には影響しません。
よって正解はウです。