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午後記述対策 読了目安: 5分 2026-10-16 公開

【ネスペ午後I・消えたパケットの捜査線】なぜVRRPが切り替わった瞬間に通信が30秒間ブラックホール化するのか

VRRPの広告間隔は1秒、マスタ昇格は3秒で完了した。なのにクライアントPCの通信は30秒間途絶し続ける。ネットワークスペシャリスト午後問題で頻出する「L3とL2のタイマ不整合」を推理小説のように解き明かします。

#午後I対策#VRRP・冗長化#L2/L3スイッチ#ARP・MACテーブル#パケット追跡

1. 現場に落ちている2つの遺留品:仮想MACアドレスとエージングタイマ

ネスペの午後問題は、密室ミステリーだ。犯人(通信断の原因)は必ず問題文の図表と注記の中にすべてのトリックを書き残している。 典型的な事件現場を覗いてみよう。デフォルトゲートウェイを冗長化するため、L3スイッチA(VRRPマスタ)とL3スイッチB(VRRPバックアップ)が配置され、その配下にL2スイッチを介してクライアントPCが収容されている。ある瞬間、L3スイッチAの電源が落ちた。 VRRPのAdvertisement間隔は1秒。3秒後にはL3スイッチBがマスタへ昇格し、仮想IPアドレスと仮想MACアドレスを引き継いだ。にもかかわらず、特定の構成下でパケットが30秒〜300秒間、虚空へ吸い込まれ続ける。なぜか。 視線をL3(IPアドレス)からL2(イーサネットフレームとMACアドレステーブル)へ落とすと、犯人の姿が浮かび上がる。クライアントPCのARPキャッシュには「デフォルトゲートウェイのIP = 仮想MACアドレス」が正しく入っている。問題は真ん中に鎮座するL2スイッチだ。 L3スイッチBがマスタに昇格した瞬間に送信したGratuitous ARP(GARP)が、もしSTP(スパニングツリー)のトポロジ変更中やポート制御によってL2スイッチに届かなかったらどうなるか。あるいは実MACアドレスを使う構成でPC側のARPテーブルが古いままだったらどうなるか。L2スイッチのMACアドレステーブルは、エージングタイマ(標準300秒)が切れるまで「仮想MACアドレスは死んだL3スイッチA側のポートにある」と信じ込み、フレームを死んだポートへ転送し続けるのだ。
このセクションの合格重要ポイント
  • 通信断の設問では、必ず『PCのARPテーブル』『L2SWのMACアドレステーブル』『L3SWのルーティングテーブル』の3箇所のどこが古いかを切り分ける
  • VRRPマスタ昇格時に送信されるGARP(Gratuitous ARP)が『誰の何テーブルを更新するためのものか』を即答できるようにする
  • 行き(上り)の経路だけでなく、戻り(下り)の非対称ルーティングによるステートフルFW破棄を常に疑う

2. 構成図の余白に描くべき「送信元・宛先書き換えマトリクス」

本番の試験中、頭の中だけでNATやVXLAN、プロキシ、VRRPのフレーム書き換えを追うと、必ず途中で混乱する。午後Iで安定して75点以上を取る受験者は、問題冊子の構成図の余白に必ず「4列のミニ表」を手書きしている。 列は左から『通過ポイント』『送信元IP:Port (MAC)』『宛先IP:Port (MAC)』『参照テーブル』の4つだけだ。これを作っておけば、「設問3:下線②においてパケットが破棄された理由を35字以内で述べよ」という問いに対し、表の2行目と3行目を指差してこう書ける。 『往路はFW1を通過せず、復路のSYN/ACKのみがFW1に到達しセッション表にないため破棄されるから。(47字→35字圧縮:「往路がFW1を経由せず、復路パケットに対応する状態表が存在しないため。」35字)』 暗記ではなく、図面の上でパケットを1ホップずつ歩かせること。それがネスペ合格への唯一の王道だ。
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💡 推薦ポイント:ネットワークスペシャリスト試験の午前II対策から午後I・午後IIの複雑な構成図読解・記述パターンまで1冊で体系的に習得できます。
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記事の執筆・監修体制(E-E-A-T基準)
過去問AI Studio NW対策チーム(ネットワークスペシャリスト / クラウド・ネットワークアーキテクト)

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