レイヤ3ルーティング・WAN・IPv6 重要度:★★★出題: AM2・PM1・PM2
VRRP(Virtual Router Redundancy Protocol)
ぶいあーるあーるぴー / Virtual Router Redundancy Protocol
複数のルータやL3スイッチをグループ化して1台の仮想ルータに見せかけ、デフォルトゲートウェイを冗長化するプロトコル。
3行速習ポイント
- 同一VRIDを持つルータ間で優先度(Priority: 1〜255)を比較し、最大値の機器がマスタールータとなる
- マスタールータがマルチキャスト(224.0.0.18)で定期的にVRRPアドバタイズメントを送信して生存を通知
- 上位回線(WAN側)の障害時はインタフェーストラッキング機能で自身の優先度を下げ、バックアップへ切り替える
図解
図VRRP 障害検知とマスタ昇格シーケンス
1VRRP広告の途絶検知
Step 1バックアップが一定時間広告未受信を検知
2マスタ昇格 & GARP送信
Step 2仮想IP/仮想MACを引き継ぎL2SWのMAC表を更新
3通信継続(無停止切替)
Step 3PC側のゲートウェイ設定変更なしで転送継続
概要と本質
PCやサーバのデフォルトゲートウェイ設定を変更することなく、ゲートウェイルータの冗長化を実現する標準プロトコルです。仮想IPアドレスと仮想MACアドレス(00-00-5E-00-01-{VRID})をマスタールータが引き継ぎ、マスタ故障時にはバックアップルータがGARPを送信して即座に通信を引き継ぎます。
重要ポイント・コア概念
- バックアップルータが一定時間(Master_Down_Interval)VRRPアドバタイズメントを受信しないとマスタへ昇格
- 昇格時にGARP(Gratuitous ARP)を送信し、配下のL2スイッチのMACアドレステーブルおよび端末のARPキャッシュを更新
- プリエンプトモード(Preempt Mode)が有効な場合、旧マスタ復旧時に優先度の高い旧マスタへ自動的に切り戻る
午後I・午後II記述試験での攻略ポイント
午後試験では「VRRPマスタに切り替わったルータがBGP/OSPFの経路情報を保持していないとパケットを転送できない」「上位ポートのリンクダウン検知時にVRRP優先度を下げる(トラッキング機能)」という複合構成が頻出です。
午後記述で使える加点キーワード(クリックでコピー)
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