ネットワーク・通信セキュリティ 重要度:★★出題: AM2・PM1
ARPスプーフィング と プライベートVLAN・MACフラッディング
あーぷすぷーふぃんぐ / ぷらいべーとぶいらん / ARP Spoofing (ARP Cache Poisoning) / Private VLAN / MAC Flooding
同一セグメント内で偽のARP応答を送って通信を横取りするARPスプーフィングと、L2スイッチのMACアドレステーブルを溢れさせて盗聴するMACフラッディングへの対策。
3行速習ポイント
- ARPスプーフィング:ゲートウェイのIPアドレスに対するMACアドレスを「攻撃者端末のMAC」と偽装したARPリプライ(Gratuitous ARP等)を送り、標的PCのARPテーブルを書き換えて中間者攻撃(MITM)を行う
- MACフラッディング:送信元MACをランダム偽装したフレームを大量送信してL2スイッチのMACアドレステーブルを満杯にし、宛先不明フレームを全ポートへ転送(リピータハブ化)させて通信を盗聴する
- 対策はポートセキュリティ(1ポートあたりの学習MACアドレス数制限)、DAI(Dynamic ARP Inspection)、および端末間の直接通信を遮断するプライベートVLAN(クライアントアイソレーション)
図解
図データリンク層(L2)の盗聴・中間者攻撃とスイッチ防御機構
L2セグメント内脅威
脅威:ARPスプーフィング & MACフラッディング
偽ARP応答による中間者攻撃とMACテーブル溢れによるリピータハブ化
ゲートウェイのMACを偽装したGARP等でARPキャッシュを汚染して通信を横取り、または大量の偽MACフレームでスイッチをフラッディング状態にして盗聴
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スイッチ検証機能
防御1:ポートセキュリティ & DAI (Dynamic ARP Inspection)
ポートあたりの学習MACアドレス数制限と不正ARPパケット破棄
1ポートで学習できるMACアドレス上限数を制限してMACフラッディングを阻止し、DHCPスヌーピング台帳と連携したDAIで偽ARP応答を遮断
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端末間アイソレーション
防御2:プライベートVLAN / プライバシーセパレータ
同一サブネット内でもクライアント端末間のL2直接通信を遮断
各端末からデフォルトゲートウェイへの通信のみを許可し、端末同士の折り返し通信をスイッチ/APで遮断することでARP汚染や隣接端末への感染拡大を阻止
💡 ホテルやオフィス無線LAN・共有セグメントでは、端末同士の直接通信を遮断する「プライベートVLAN(プライバシーセパレータ)」が横展開防止に極めて有効
概要と本質
データリンク層(L2)プロトコルであるARPには認証機構がないため、同一ブロードキャストドメイン(同一VLAN)内に攻撃者が1台でも侵入すると、容易に通信の盗聴や改ざんが可能になります。ホテルやオフィスの無線LAN・有線LANでは端末同士の直接通信を遮断する設計が重要です。
重要ポイント・コア概念
- プライベートVLAN(PVLAN) / 無線LANプライバシーセパレータ:同じサブネットに属していても、端末からデフォルトゲートウェイへの通信だけを許可し、端末同士(クライアント間)のL2折り返し通信をスイッチ/APで遮断する機能
- Gratuitous ARP(GARP):本来はIPアドレス重複確認や冗長ルータ(VRRP等)のフェイルオーバ時にキャッシュ更新用として使われるが、ARPキャッシュポイズニングにも悪用される
- ポートセキュリティ設定:スイッチの各ポートで許可するMACアドレス上限数を制限し、違反時はポートをerr-disable(シャットダウン)または破棄する
午後記述・情報セキュリティ対策での攻略ポイント
午前IIでARPキャッシュポイズニングやMACフラッディングの仕組みが頻出。午後でも社内LAN侵入後の盗聴・横展開対策としてプライベートVLANやポート分離が問われます。
午後記述で使える加点キーワード(クリックでコピー)
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