統合マネジメント・スコープ管理 重要度:★★出題: AM2・PM1・PM2
段階的詳細化とローリングウェーブ計画法
だんかいてきしょうさいかとろーりんぐうぇーぶ / Progressive Elaboration & Rolling Wave Planning
プロジェクトの進行に伴って情報や見積りの精度が向上するにつれ、計画を継続的に反復して詳細化していくアプローチです。
3行速習ポイント
- プロジェクトの進行に伴って情報や見積りの精度が向上するにつれ、計画を継続的に反復して詳細化していくアプローチです。
- 直近1〜2ヶ月の作業はワークパッケージ単位まで詳細に計画し、遠い将来の作業はWBSの上位レベル(プランニングパッケージ)に留めておく計画手法をローリングウェーブ計画法と呼びます。
- 試験対策:不確実性の高いDX案件や新規サービス開発の午後I・午後IIにおいて、初期段階の見積り前提の限界を補う現実的な計画技法として論述に活用します。
図解
図ローリングウェーブ計画法による段階的詳細化プロセスプロセス・手順フロー
時間軸の進行に合わせてプランニングパッケージをワークパッケージへ展開▶ 進行順序:1. Wave 0: 全体枠組み➔2. Wave 1: 直近詳細化➔3. Wave 2: 実績獲得➔4. Wave 3: 次期展開
1全体構想とプランニングパッケージ定義
Wave 0: 全体枠組み将来フェーズはWBS上位階層で概算予算・期間を確保
情報が不足している数ヶ月先の工程は、無理に細分化せず『プランニングパッケージ』として全体枠とマイルストーンのみを設定する。
2直近ウェーブのWBS詳細分解
Wave 1: 直近詳細化直近1〜2ヶ月の作業をワークパッケージへ展開
仕様が明確になった直近工程について、数日〜2週間単位のワークパッケージへ分解し、担当者と完了基準を確定させる。
3先行工程の実行と知見・検証結果の獲得
Wave 2: 実績獲得プロトタイプ評価や技術検証(PoC)による不確実性解消
先行ウェーブの遂行を通じて、技術的制約・実生産性・利用部門の具体的フィードバックなどの確定情報を収集する。
4後続ウェーブの段階的詳細化と見積り更新
Wave 3: 次期展開獲得した確定情報に基づき次期フェーズを精緻化
先行工程の結果を反映して次期プランニングパッケージをワークパッケージへ分解し、精度の高いスケジュール・コスト計画へ更新する。
💡 スコープクリープ(無秩序な範囲拡大)とは明確に異なり、承認された全体スコープ枠組みの中で「計画の解像度を段階的に高める正当な手法」として論述します。
概要と本質
プロジェクトの進行に伴って情報や見積りの精度が向上するにつれ、計画を継続的に反復して詳細化していくアプローチです。直近1〜2ヶ月の作業はワークパッケージ単位まで詳細に計画し、遠い将来の作業はWBSの上位レベル(プランニングパッケージ)に留めておく計画手法をローリングウェーブ計画法と呼びます。
重要ポイント・コア概念
- 段階的詳細化:プロジェクトの進行に伴い業務理解や技術検証が進むにつれて、計画や見積りの粒度を段階的に具体化・精緻化する概念
- ローリングウェーブ計画法:直近の工程はワークパッケージまで詳細分解し、遠い将来の工程は上位のプランニングパッケージに留めて時期到来時に分解する手法
- 定量的効果例:先行工程のPoC結果を踏まえて後続工程のWBSを詳細化するローリングウェーブ計画法を採用し、手戻りによるスケジュール再作成工数を60%削減
午後I記述・午後II小論文試験での攻略ポイント
不確実性の高いDX案件や新規サービス開発の午後I・午後IIにおいて、初期段階の見積り前提の限界を補う現実的な計画技法として高い説得力を持ちます。
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