スケジュール・EVM・コスト管理 重要度:★★★出題: AM2・PM1・PM2
完了時総コスト見積り(EAC)と残作業効率指数(TCPI)
かんりょうじそうこすとみつもり / Estimate at Completion (EAC) & TCPI
EVMにおいて現時点の実績から最終的な総コスト(EAC)を予測する計算式と、予算(BAC)または改定目標(EAC)を達成するために残作業で維持すべきコスト効率(TCPI)です。
3行速習ポイント
- EVMにおいて現時点の実績から最終的な総コスト(EAC)を予測する計算式と、予算(BAC)または改定目標(EAC)を達成するために残作業で維持すべきコスト効率(TCPI)です。
- 今後の作業が「計画通りの効率で進む場合:EAC = AC + (BAC - EV)」、「現在のコスト効率CPIが今後も続く場合:EAC = BAC / CPI」、「スケジュール効率も影響する場合:EAC = AC + (BAC - EV)/(CPI×SPI)」と使い分けます。
- 試験対策:午前IIのEVM計算問題および午後Iの進捗・コスト分析設問で、完了時の着地見込みコスト算出根拠としてそのまま問われる重要公式です。
図解
図完了時総コスト見積り(EAC)の3方式と残作業効率指数(TCPI)方式・特性の対比
差異発生の性質に応じた着地予測式の選択と目標達成可能性の判定⚖️ 対比軸:[計画効率復帰前提]一時的差異型:EAC = AC + (BAC - EV)VS[CPI傾向継続前提(最頻出)]傾向継続型:EAC = BAC ÷ CPIVS[CPI×SPI複合前提]複合影響型:EAC = AC + (BAC - EV) ÷ (CPI × SPI)VS[要求効率の実現性検証]残作業効率指数:TCPI = (BAC - EV) ÷ (BAC - AC)
一時的差異型:EAC = AC + (BAC - EV)計画効率復帰前提
これまでの差異は一過性であり、残作業は計画効率(CPI=1.0)で進む前提
初期の一時的な環境トラブル等が原因でコスト超過したが、原因解消後は当初予定通りの生産性で残作業を消化できる場合に用いる。
傾向継続型:EAC = BAC ÷ CPICPI傾向継続前提(最頻出)
これまでの累積コスト効率(CPI)がプロジェクト完了まで続く前提
AC + (BAC - EV) ÷ CPI と同値。見積りの甘さや要員の平均スキル不足など、構造的なコスト効率傾向が今後も継続する場合に用いる最も標準的な予測式。
複合影響型:EAC = AC + (BAC - EV) ÷ (CPI × SPI)CPI×SPI複合前提
コスト効率(CPI)と日程効率(SPI)の双方が残作業に作用する前提
納期厳守が絶対条件であり、現在のスケジュール遅れ(SPI<1.0)を取り戻すための追加コスト負荷も加味して悲観的・現実的に予測する式。
残作業効率指数:TCPI = (BAC - EV) ÷ (BAC - AC)要求効率の実現性検証
当初予算(BAC)内で完遂するために残作業に要求されるコスト効率
TCPIが1.0を大きく超える(例:1.25)場合、生産性を劇的に改善する施策を打たない限り当初予算内での完遂は不可能であり、EACへの目標改定を要する。
💡 午前II計算では特に「今後も現在のコスト効率が継続すると仮定した場合の完了時総コスト EAC = AC + (BAC - EV) / CPI = BAC / CPI」が最頻出です。
概要と本質
EVMにおいて現時点の実績から最終的な総コスト(EAC)を予測する計算式と、予算(BAC)または改定目標(EAC)を達成するために残作業で維持すべきコスト効率(TCPI)です。今後の作業が「計画通りの効率で進む場合:EAC = AC + (BAC - EV)」、「現在のコスト効率CPIが今後も続く場合:EAC = BAC / CPI」、「スケジュール効率も影響する場合:EAC = AC + (BAC - EV)/(CPI×SPI)」と使い分けます。
重要ポイント・コア概念
- 残作業コスト見積り(ETC = EAC - AC)を算出する際、これまでのコスト差異が『一時的な特殊要因か』『今後も同じコスト効率(CPI)が続くか』でEAC計算式を使い分ける
- 残作業効率指数 TCPI = (BAC - EV) ÷ (BAC - AC) を算出し、当初予算(BAC)を守るために残りの作業で達成しなければならない要求CPI水準の現実性を検証
- 定量的効果例:結合テスト中間時点で傾向継続型EACを試算して予算超過リスク320万円を予測し、自動化スクリプト導入で残作業のTCPIを改善して予算内に着地
午後I記述・午後II小論文試験での攻略ポイント
午前IIのEVM計算問題および午後Iの進捗・コスト分析設問で、着地見込みの算出根拠としてそのまま問われる重要公式です。
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