スケジュール・EVM・コスト管理 重要度:★★★出題: AM2・PM1・PM2
クラッシングとファストトラッキング(スケジュール短縮技法)
くらっしんぐとふぁすととらっきんぐ / Crashing & Fast Tracking
クリティカルパス上の期間を短縮するため、追加資源・費用を投入する「クラッシング」と、本来直列の工程を一部並行実施する「ファストトラッキング」の2大スケジュール圧縮技法です。
3行速習ポイント
- クリティカルパス上の期間を短縮するため、追加資源・費用を投入する「クラッシング」と、本来直列の工程を一部並行実施する「ファストトラッキング」の2大スケジュール圧縮技法です。
- クラッシングは「コストの増加とコミュニケーション負荷増大」、ファストトラッキングは「手戻りリスクと品質低下リスクの増大」というトレードオフを伴います。
- 試験対策:令和7年午前II問7をはじめ午前II・午後I・午後IIの全フェーズで頻出であり、適用時は必ず二次リスクへの予防策(インターフェース先行凍結等)とセットで論述します。
図解
図クラッシングとファストトラッキングの比較と二次リスク対策方式・特性の対比
クリティカルパス圧縮の2大技法におけるコスト・リスクのトレードオフ⚖️ 対比軸:[コスト増のトレードオフ]クラッシング(Crashing:資源追加)VS[手戻りリスクのトレードオフ]ファストトラッキング(Fast Tracking:並行化)VS[二次リスク予防策]短縮技法適用時の必須マネジメント統制
クラッシング(Crashing:資源追加)コスト増のトレードオフ
追加コストを投じてクリティカルパス上の作業期間を短縮
熟練要員の増員、残業認可、テスト自動化環境の増強などを実施する。コストが増加し、増員に伴う教育・コミュニケーション負荷が生じる。
ファストトラッキング(Fast Tracking:並行化)手戻りリスクのトレードオフ
直列の工程・アクティビティを部分的に前倒し重複実行
基本設計の全完了を待たずに確定済み機能から詳細設計・製造へ着手する。追加費用は抑えられるが、手戻りや仕様齟齬のリスクが増大する。
短縮技法適用時の必須マネジメント統制二次リスク予防策
二次リスクの封じ込めとクリティカルパス変化の監視
並行化する場合は境界インターフェース仕様を先行凍結し、増員する場合は環境構築手順の標準化と独立性の高いタスクへの割当を徹底する。
💡 午前II計算問題では「1日短縮あたりの追加費用(コストスロープ=(短縮時費用-通常費用)÷短縮可能日数)が最も小さいクリティカルパス上の作業からクラッシングする」手順が問われます。
概要と本質
クリティカルパス上の期間を短縮するため、追加資源・費用を投入する「クラッシング」と、本来直列の工程を一部並行実施する「ファストトラッキング」の2大スケジュール圧縮技法です。クラッシングは「コストの増加とコミュニケーション負荷増大」、ファストトラッキングは「手戻りリスクと品質低下リスクの増大」というトレードオフを伴います。
重要ポイント・コア概念
- クラッシング:クリティカルパス上の作業に要員追加・残業・高性能機材等を投入して期間を短縮する技法(最小コストスロープの作業から優先適用)
- ファストトラッキング:本来直列(FS関係)で進めるクリティカルパス上の工程(設計と製造等)を一部オーバーラップさせて並行実施する技法
- 定量的効果例:外部仕様確定済みのサブシステムから先行して詳細設計と製造を一部並行化するファストトラッキングを適用し、2週間の工程遅れを解消
午後I記述・午後II小論文試験での攻略ポイント
令和7年午前II問7をはじめ午前II・午後I・午後IIの全フェーズで頻出です。適用時は必ず二次リスクへの予防策(インターフェース先行凍結等)とセットで論述します。
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