品質管理・リスクマネジメント 重要度:★★出題: AM2・PM1・PM2
デザインレビューとインスペクション(ピアレビュー技法)
でざいんれびゅーといんすぺくしょん / Design Review & Formal Inspection (Fagan Inspection)
成果物の欠陥を上流工程で早期摘出するため、モデレータ(司会)・作成者・インスペクタ(査読者)・記録係の役割を定め、チェックリストに基づいて実施する公式レビュー手法です。
3行速習ポイント
- 成果物の欠陥を上流工程で早期摘出するため、モデレータ(司会)・作成者・インスペクタ(査読者)・記録係の役割を定め、チェックリストに基づいて実施する公式レビュー手法です。
- ウォークスルーやパスアラウンド(回覧)よりも厳格な「インスペクション」を重要モジュールや外部インターフェース設計に適用し、レビュー指摘密度と修正確認を追跡します。
- 試験対策:午前IIのソフトウェア品質問題および午後I・午後IIの上流品質作り込み(フロントローディング)施策として定番のキーワードです。
図解
図フォーマル・インスペクション(公式ピアレビュー)の4段階プロセスプロセス・手順フロー
フェイガン・インスペクションに基づく上流欠陥摘出と品質メトリクス統制▶ 進行順序:1. Step 1: 計画・準備➔2. Step 2: 事前査読➔3. Step 3: 会議・判定➔4. Step 4: 修正・承認
1計画と開始基準チェック(モデレータ主導)
Step 1: 計画・準備対象設計書の完成度確認・査読者アサイン・観点表配布
モデレータが対象成果物のエントリー基準を満たしているかを確認し、アーキテクトや運用・テスト担当者など多角的視点のインスペクタを選定する。
2事前個人査読(Individual Preparation)
Step 2: 事前査読チェックリストに基づくインスペクタ各自の事前精読
会議前に各査読者が適切な査読速度(例:1時間に5〜10ページ)で設計書と要件の整合性・非機能考慮漏れを精査し、疑問点と欠陥候補を洗い出す。
3インスペクション会議とレビュー密度判定
Step 3: 会議・判定欠陥の特定・重大度分類とメトリクス(指摘件数/頁)評価
モデレータ進行のもとで欠陥を公式記録する(その場での設計議論や個人攻撃は禁止)。指摘密度が異常に低い場合は査読不足、高すぎる場合は再レビューと判定する。
4手直し(Rework)とフォローアップ承認
Step 4: 修正・承認修正結果・類似箇所への横展開確認とベースライン化
作成者が指摘事項および同種の潜在欠陥を修正し、モデレータが修正完了とデグレ防止を確認した上で完了基準(Exit Criteria)達成を承認する。
💡 午前IIでは「モデレータが主導しチェックリストに基づいて公式に欠陥を検出する=インスペクション」「作成者が主導して説明し合意や教育も兼ねる=ウォークスルー」の役割・特徴の違いが問われます。
概要と本質
成果物の欠陥を上流工程で早期摘出するため、モデレータ(司会)・作成者・インスペクタ(査読者)・記録係の役割を定め、チェックリストに基づいて実施する公式レビュー手法です。ウォークスルーやパスアラウンド(回覧)よりも厳格な「インスペクション」を重要モジュールや外部インターフェース設計に適用し、レビュー指摘密度と修正確認を追跡します。
重要ポイント・コア概念
- モデレータ(進行管理役)、作成者、インスペクタ(査読者)、記録係の役割を明確に分担し、事前査読とチェックリストを用いて欠陥を公式に摘出するインスペクション手法
- レビュー時間をかけた割に指摘ゼロ(形骸化)や逆に指摘多発(作成品質不良)を見抜くため、『査読速度(頁/時)』と『レビュー指摘密度(件/頁)』に管理基準幅を設定
- 定量的効果例:重要度の高い基幹バッチ設計書に有識者参加のインスペクションを義務付け、レビュー指摘密度を指標管理することで下流工程への設計バグ流出を85%削減
午後I記述・午後II小論文試験での攻略ポイント
午前IIのソフトウェア品質問題および午後I・午後IIの上流品質作り込み(フロントローディング)施策として定番のキーワードです。
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