品質管理・リスクマネジメント 重要度:★★出題: AM2・PM2
品質コスト(COQ:適合コストと不適合コスト)
ひんしつこすと / Cost of Quality (COQ)
品質を達成・維持するための総費用を、欠陥を防ぐ「適合コスト(予防コスト+評価コスト)」と、欠陥発生後の手戻りである「不適合コスト(内部失敗コスト+外部失敗コスト)」に分類する考え方です。
3行速習ポイント
- 品質を達成・維持するための総費用を、欠陥を防ぐ「適合コスト(予防コスト+評価コスト)」と、欠陥発生後の手戻りである「不適合コスト(内部失敗コスト+外部失敗コスト)」に分類する考え方です。
- 上流工程での教育・標準化・設計レビュー(予防・評価コスト)への投資を増やすことで、下流工程やリリース後の障害対応費用(内部・外部失敗コスト)を何倍も大きく削減できます。
- 試験対策:午前IIの品質マネジメント問題で頻出であり、午後IIでも上流品質強化のための追加レビュー工数をスポンサへ稟議する際の論理的根拠になります。
図解
図品質コスト(COQ:適合コスト vs 不適合コスト)の4分類構造方式・特性の対比
予防・評価への先行投資によって内部・外部失敗コストを最小化する構造⚖️ 対比軸:[適合:事前予防]予防コスト(適合コスト①)VS[適合:検査・評価]評価コスト(適合コスト②)VS[不適合:出荷前手戻り]内部失敗コスト(不適合コスト①)VS[不適合:市場流出損害]外部失敗コスト(不適合コスト②)
予防コスト(適合コスト①)適合:事前予防
欠陥が混入しない仕組み・スキルを事前に作る投資
開発標準・設計テンプレートの整備、メンバーへの事前トレーニング、CI/CD静的解析環境の構築など。最も投資対効果(ROI)が高い。
評価コスト(適合コスト②)適合:検査・評価
成果物が品質要求を満たしているかを検査・測定する費用
デザインレビュー、インスペクション、単体・結合・総合テストの実施、テストデータ作成、外部監査などの検証活動コスト。
内部失敗コスト(不適合コスト①)不適合:出荷前手戻り
顧客への引き渡し前に発見された欠陥の修正・手戻り費用
レビューやテストで摘出されたバグの原因調査、再設計、プログラム改修、デグレ確認のための回帰テスト(リグレッションテスト)工数。
外部失敗コスト(不適合コスト②)不適合:市場流出損害
本番稼働・顧客引き渡し後に顕在化した障害の対応・補償費用
緊急パッチ作成、現地復旧作業、ヘルプデスク対応、SLA違反ペナルティ、損害賠償、および企業の社会的信用失墜による機会損失。
💡 午前IIでは4分類の具体例判別(例:「設計レビューやテストの費用=評価コスト」「トレーニングや手順書整備=予防コスト」「出荷前のバグ修正=内部失敗コスト」)が頻出です。
概要と本質
品質を達成・維持するための総費用を、欠陥を防ぐ「適合コスト(予防コスト+評価コスト)」と、欠陥発生後の手戻りである「不適合コスト(内部失敗コスト+外部失敗コスト)」に分類する考え方です。上流工程での教育・標準化・設計レビュー(予防・評価コスト)への投資を増やすことで、下流工程やリリース後の障害対応費用(内部・外部失敗コスト)を何倍も大きく削減できます。
重要ポイント・コア概念
- 適合コスト(Cost of Conformance):欠陥を防ぐための『予防コスト(教育、標準化、ツール整備)』と、品質を検査する『評価コスト(レビュー、テスト、インスペクション)』
- 不適合コスト(Cost of Nonconformance):出荷前に発見された欠陥の手戻り『内部失敗コスト(再設計、バグ修正、再テスト)』と、稼働後の『外部失敗コスト(本番障害対応、損害賠償、信用失墜)』
- 定量的効果例:コーディング規約整備と静的解析自動化(予防コスト)に50人日を先行投資し、総合テスト以降のバグ修正(内部失敗コスト)を180人日削減
午後I記述・午後II小論文試験での攻略ポイント
午前IIの品質マネジメント問題で頻出であり、午後IIでも上流品質強化のための追加レビュー工数をスポンサへ稟議する際の論理的根拠になります。
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