企画・開発・移行プロジェクト監査 重要度:★★★出題: AM2・PM1・PM2
システム統合・データ移行(コード体系・マスタ統合)の監査
しすてむとうごうでーたいこうのかんさ / System Consolidation and Data Migration Audit
M&Aやグループ再編に伴って複数社の業務システム・マスタデータ・在庫データを統合する際、コード体系の不一致や移行時の属性書き換わり、棚卸差異の未処理によるデータ不整合を防ぐ監査です。
3行速習ポイント
- M&Aやグループ再編に伴って複数社の業務システム・マスタデータ・在庫データを統合する際、コード体系の不一致や移行時の属性書き換わり、棚卸差異の未処理によるデータ不整合を防ぐ監査です。
- 日常の定常運用とは異なる一時的な移行処理特有のリスクとコントロールに着目します。
- 試験対策:午後I(平成29年問1等)の重要テーマであり、「企業間の製品コード変換」「在庫移管前の全件棚卸差異承認」「移行処理による最終出庫日等の業務属性上書き防止」が問われます。
図解
図M&A・システム統合に伴うデータ移行監査の3大チェックポイント構成要素・基本原則
コード体系の整合・移行前の全件承認・業務属性および処理能力の検証🏛 M&A・システム統合に伴うデータ移行監査の3大チェックポイント(中核を構成する 3 つの柱)
コード変換整合
1. 企業間コード体系の変換と重複・不整合防止
取引関係のあるグループ会社間で異なる製品・取引先コードの名寄せ
A社がB社から仕入れる製品に別々の製品コードが設定されている場合など、マスタ統合時のコード変換ルールと変換結果の正確性が検証されているかを確かめる。
移行前全件承認
2. 移行開始前の未処理データ・差異承認の完結
登録者と承認者の職務分離および移管前全件承認完了の確認
棚卸差異の登録担当者と承認責任者を分離した上で、データ移管開始前にすべての棚卸差異データの承認入力が漏れなく完了していることを確認する仕組みを検証する。
属性保持・性能
3. 業務管理属性の保持と統合後の処理能力検証
最終出庫日等の履歴属性維持および取引量増加に対する性能確認
システム担当者に質問・設計書査閲を行い、最終出庫日が在庫移管日で置き換えられないこと、および統合後の品目数・取引件数増加に耐える処理能力が検討されているかを確認する。
💡 午後I平成29年問1では「個々の修正承認の職務分離」だけでなく「在庫移管開始前にすべての棚卸差異データの承認入力が完了していること(網羅性)」を確認するコントロールが問われました。
概要と本質
M&Aやグループ再編に伴って複数社の業務システム・マスタデータ・在庫データを統合する際、コード体系の不一致や移行時の属性書き換わり、棚卸差異の未処理によるデータ不整合を防ぐ監査です。日常の定常運用とは異なる一時的な移行処理特有のリスクとコントロールに着目します。
重要ポイント・コア概念
- データ移行前のクレンジングと職務分離:実地棚卸の差異数量の登録担当者と承認責任者を分離し、データ移管開始前にすべての棚卸差異データの承認入力が完了していることを確認する統制
- コード変換と属性保持の検証:合併元・合併先で異なる製品コード等の変換テーブルの正確性検証、および在庫移管処理によって「最終出庫日(長期滞留品判定に用いる属性)」が移管日で上書きされないことの確認
- 定量的効果・監査目標例:在庫管理システム統合監査においてコード変換検証と最終出庫日保持ロジックの事前確認を実施し、約8万品目のデータ移管における数量・滞留判定エラー0件を達成
午後I記述・午後II小論文試験での攻略ポイント
午後I(平成29年問1等)の重要テーマであり、「企業間の製品コード変換」「在庫移管前の全件棚卸差異承認」「移行処理による最終出庫日等の業務属性上書き防止」が問われます。
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