IT戦略・ITガバナンス・投資評価 重要度:★★★出題: AM2・PM1・PM2
ROI(投資利益率)
あーるおーあい / Return on Investment (ROI)
投じたIT費用に対して得られた純利益の割合を示す、IT投資対効果評価の最重要指標。
3行速習ポイント
- ROI(%) = (投資による年間利益 ÷ 投資額) × 100 で算出する。
- ITストラテジスト試験では、NPVやIRRと並び、システム化投資の事前・事後評価で頻出。
- 午後II論文では、経営層への投資対効果の説明や、導入後の定量的効果検証の根拠として必須。
図解
図IT投資ROIの算出構造プロセス・手順フロー
投下資本に対する創出利益の比率▶ 進行順序:1. 成果➔2. 投下資本➔3. 投資採否
11. 創出利益 (分子)
成果年間効果額 - 運用費用
システム導入によって毎年生み出される定量的効果(売上拡大による粗利増、業務自動化による残業・外注費削減額)から、年間の運用保守コストを控除した純利益額。
22. 投資額 (分母)
投下資本初期開発費 + 移行費
企画・要件定義からシステム設計・開発、ハードウェア・SaaS初期調達、データ移行、現場教育訓練までに投じたイニシャル投資の総額。
33. 投資判断
投資採否ハードルレートとの比較
「年間創出利益÷初期投資額×100(%)」で算出したROIを社内の投資採択基準(ハードルレート)や他案件と比較し、NPV・回収期間と合わせて投資実行を判断する。
💡 午前II計算問題で頻出。午後IIでは事前計画での投資採算証明(目標ROI)と、稼働後の事後評価における実績ROI検証・改善フィードバックを一対で論述する。
概要と本質
ROI(Return on Investment:投資利益率)は、情報化投資が企業の収益性向上にどれだけ寄与したかを測定する代表的な財務指標です。単なる直接コスト削減額だけでなく、売上拡大や業務効率化による創出利益を合算し、投下資本を上回るリターンが得られるかを客観評価します。
重要ポイント・コア概念
- 投資の採算性をパーセンテージで直感的に把握できるため、経営陣や事業部門への説明性が高い
- 回収期間法(ペイバック法)や正味現在価値法(NPV法)と組み合わせて総合的に採否を判断する
- 定量的効果(売上増、人件費削減)に加え、定性的効果(顧客満足度向上等)の評価が重要
- 稼働後の事後評価で実績ROIを測定し、次期IT投資の計画精度向上にフィードバックする
試験対策・午後II論文での活用法
午前IIの計算問題では投資額と年間利益からROIを算出させる問題が定番。午後II小論文では『設問ウ:評価と改善点』において、『当初目標としたROI 25%に対し、稼働1年後の実績値で28%を達成した』と具体的に記述することで説得力が倍増する。
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