セキュリティ・法務・リスクマネジメント
午前II午後I
デジタルフォレンジクス
Digital Forensics / でじたるふぉれんじくす
サイバー攻撃や不正アクセス、機密持ち出しが発生した際に、電子的記録(ログ・メモリ・ディスク)を証拠保全・解析・究明する技術。
3行要約(速習ポイント)
- 1法的証拠性を担保するため、データの改ざんが起きていないことを証明する「証拠保全(ライトブロッカー、ハッシュ値計算)」が第一歩。
- 2揮発性データ(メモリ、ネットワーク接続状態)から順に保全する「揮発性の順序」を守る。
- 3インシデントの侵入経路、被害範囲、影響を受けた個人データを特定し、公的機関への報告や訴訟に備える。
概念・アーキテクチャ図解
証拠保全から原因究明・報告への厳格なフロー
概要・背景・本質
サイバー攻撃を受けた際、慌ててサーバーの電源を切ったりOSを再起動すると、メモリ上に残っていた攻撃者の痕跡やマルウェアのコードが消滅してしまいます。デジタルフォレンジクスは、証拠の完全性を保ったままディスクのビット単位コピー(フォレンジック・イメージ)を作成し、隠蔽されたログや削除されたファイルを復元・解析します。
コア概念と着眼点
- 証拠の保全:ライトブロッカー(書込防止装置)を用いて複製し、ハッシュ値(SHA-256等)で同一性を証明
- 揮発性の順序(Order of Volatility):メモリ・レジスタ ➔ キャッシュ ➔ ディスク ➔ リモートログの順に消去されやすいため順次保全
- チェーン・オブ・カスターディ(保管連続性):証拠品を誰がいつどこで扱ったかの受領・保管記録を厳格管理
- タイムライン分析:ログのタイムスタンプを横断結合し、攻撃者の侵入から侵害拡大までの行動履歴を時系列復元
ITストラテジスト試験(午後I記述・午後II論文)での論述ポイント
午前IIで「揮発性の順序(メモリがハードディスクより先)」「ライトブロッカーの役割」「ハッシュ値による同一性証明」が出題される。午後I記述では、インシデント発生時の初動対応として「電源を切るのではなく、ネットワークケーブルを抜いて証拠保全を行う」手順が問われる。
小論文で使える実践フレーズ・キーワード
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午後II小論文(ST論文)への応用・加点ポイント
午前IIのゼロトラスト・クラウドセキュリティ設問で満点を狙えるだけでなく、午後I・午後IIで「安全な外部クラウド連携と認証基盤統一」を論述する際の技術的裏付けになります。
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