IT戦略・ITガバナンス・投資評価 重要度:★★★出題: AM2・PM1・PM2
IT投資評価ガイドライン
あいてぃーとうしひょうかがいどらいん / IT Investment Evaluation Guidelines
経済産業省が策定した、IT投資を「事前・中間・事後」の3段階で多面的・客観的に評価するための指針。
3行速習ポイント
- 投資前(事前評価)、開発中(中間評価)、稼働後(事後評価)のライフサイクル全体で評価を実施する。
- 財務的視点だけでなく、戦略適合度、業務改革度、リスク度を総合評価する。
- 午後II論文では、投資効果の検証やモニタリング体制を論述する際の公的バックボーンとなる。
図解
図IT投資評価のライフサイクル3段階プロセス・手順フロー
投資判断から効果刈り取りまでのゲートキーピング▶ 進行順序:1. 投資判断➔2. 軌道修正➔3. 効果確定
11. 事前評価 (Pre)
投資判断投資採択の審査
企画段階で経営戦略との整合性、定量効果(NPV・ROI)・定性効果、技術的実現性とリスク対策を審査し、投資予算の採否を決定する。
22. 中間評価 (Interim)
軌道修正開発・導入中の点検
開発・導入フェーズにおいてQCDの進捗や外部環境・前提条件の変化を点検し、計画の軌道修正や追加投資・撤退(損切り)を判定する。
33. 事後評価 (Post)
効果確定稼働後の成果刈り取り
本格稼働から半年〜1年後に当初設定したKPI・KGIの達成度を検証し、未達要因の改善アクションと次期IT投資計画への知見還元を行う。
💡 午後II設問ウ(評価と改善)では、導入して終わりにせず「稼働半年後の事後評価でKPI未達要因を分析し、業務運用とUIを改善した」と論述する。
概要と本質
経済産業省が公表した本ガイドラインは、「IT投資が失敗する最大の要因は、導入前の甘い見積もりと、導入後の効果検証の放置である」という問題意識から生まれました。投資フェーズごとの客観的ゲートウェイを設け、効果が出ていないプロジェクトの早期是正や撤退基準を定めます。
重要ポイント・コア概念
- 事前評価(Pre-Evaluation):戦略整合性、経済性(NPV/ROI)、実現可能性、リスクを精査し採否を決定
- 中間評価(Interim Evaluation):開発期間中のQCD進捗、前提条件の変化、継続・見直し・中止を判定
- 事後評価(Post-Evaluation):稼働後1〜2年で計画通りの定量的・定性的効果が発現したかを測定・反省
- 評価結果のナレッジ化:事後評価での教訓を次期IT構想や全社のITガバナンスへフィードバックする。
試験対策・午後II論文での活用法
午後II小論文の『設問ウ:評価と今後の改善点』で決定的な役割を果たす。システムを作って終わりにせず、『稼働半年後に事後評価を実施し、当初KPI(残業時間20%削減)の達成状況を業務部門と共同検証した』と記述することで、ITストラテジストとしての責任感とプロ意識を強力にアピールできる。
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