暗号技術・PKI・認証基盤 重要度:★★★出題: AM2・PM1
TLS 1.3 (Transport Layer Security 1.3)
てぃーえるえすいちてんさん / Transport Layer Security 1.3 (RFC 8446)
安全性の低い暗号方式を全面廃止し、ハンドシェイクの高速化(1-RTT / 0-RTT)を実現した最新通信暗号化プロトコル。
3行速習ポイント
- RSA鍵交換やCBCモード等の脆弱なアルゴリズムを完全排除し、前方秘匿性(PFS)を必須化
- ECDHE(楕円曲線ディフィー・ヘルマン)による鍵交換で、将来秘密鍵が漏洩しても過去の通信の復号を阻止
- 最初の接続でのラウンドトリップを1往復(1-RTT)に半減し、再接続時は0-RTT(Early Data)に対応
図解
図TLS 1.2 と TLS 1.3 のハンドシェイク手順比較
TLS 1.2 (2-RTT)従来規格
鍵交換と暗号ネゴシエーションに2往復必要・RSA鍵交換許容
TLS 1.3 (1-RTT)最新標準
ClientHello時に鍵共有パラメータを同時送信し1往復で暗号開始
💡 静的RSA鍵交換やCBCモードを全面廃止し、前方秘匿性(PFS)を持つECDHE鍵交換と認証付き暗号(AEAD:AES-GCM等)のみに限定して1-RTT高速ハンドシェイクを実現
概要と本質
TLS 1.3は暗号スイートの選択肢を安全なもの(AEAD暗号:AES-GCM、ChaCha20-Poly1305等)だけに絞り込み、下位互換性狙いのダウングレード攻撃を防止します。また暗号化ハンドシェイクを早期に開始するため、通信傍受に対する耐性が劇的に向上しています。
重要ポイント・コア概念
- 前方秘匿性(PFS: Perfect Forward Secrecy):セッションごとに使い捨て鍵(エフェメラル鍵)を生成
- AEAD(認証付き暗号):暗号化と改ざん検知(メッセージ認証)を同一アルゴリズムで一体実行
- ハンドシェイク高速化:TLS 1.2の2-RTTから1-RTTへ短縮
午後記述・情報セキュリティ対策での攻略ポイント
午前IIおよび午後試験で「CRYPTRECガイドラインで推奨される鍵交換プロトコル(ECDHE)」や「過去通信の復号耐性(前方秘匿性)」に関する知識が問われます。
午後記述で使える加点キーワード(クリックでコピー)
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