セキュリティアーキテクチャ・設計 重要度:★★★出題: AM2・PM1
CASB (Cloud Access Security Broker)
きゃすびー / Cloud Access Security Broker
利用者と複数のクラウドサービス(SaaS等)の間に配置し、可視化・アクセス制御・データ保護・脅威防御を一元実行する仕組み。
3行速習ポイント
- 4大ピラー:可視化(シャドーIT検出)、コンプライアンス、データセキュリティ(DLP/暗号化)、脅威防御
- プロキシ型(インラインで通信を中継・制御)とAPI型(SaaSのAPI経由で保存データを検査・自動暗号化)が存在
- 許可された企業テナント以外への個人アカウントログインを遮断するテナント制限機能を提供
図解
図CASB の導入方式比較(インラインプロキシ型 vs API連携型)
インライン(プロキシ)方式リアルタイム制御
通信経路上でリアルタイムに可視化・アクセス遮断
端末エージェントやPACファイルで通信を中継し、シャドーITへの接続遮断・個人IDログイン制限(テナント制限)・アップロード阻止を即時実行
API連携(アウトオブバンド)方式保管データ保護
SaaSのAPI経由で保存データ検査・設定監査
プロキシを経由しない社外アクセスに対しても、SaaS内の機密ファイル検出・保管時自動暗号化・共有設定不備の継続監査を実施
💡 リアルタイム遮断を担う「プロキシ型」と、外部端末からのアクセスや保管データを監査・暗号化する「API型」のハイブリッド併用が定石
概要と本質
各部門が独自にSaaSを契約するシャドーITや、許可されたSaaSへの個人アカウントによる情報持ち出しを防ぐため、CASBは通信ログの解析およびインライン/API連携によって企業全体のクラウド利用統制を確立します。
重要ポイント・コア概念
- インライン(プロキシ)方式:端末エージェントやPACファイルで通信を中継し、リアルタイムに操作・アップロードを遮断
- API連携方式:プロキシを経由しない外部アクセスに対しても、SaaS上の設定監査や保管ファイルの自動暗号化を実施
- 利用者IDフィルタリング:HTTPヘッダやペイロードを解析し、会社管理アカウント以外のログインを阻止
午後記述・情報セキュリティ対策での攻略ポイント
令和3年春期午後II問2などで出題。「プロキシ経由のリアルタイム制御(URLフィルタリング・利用者ID制限)」と「API経由の保管時自動暗号化(プロキシ非経由の不正アクセス対策)」の使い分けが問われます。
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