運用・保守・BCP・外部委託監査 重要度:★★★出題: AM2・PM1・PM2
システム廃棄・更改時のデータ消去監査
しすてむはいきこうかいじのでーたしょうきょかんさ / System Decommissioning and Data Sanitization Audit
システムのライフサイクル終了(廃棄・リプレース・リース返却・クラウド解約)にあたり、記憶媒体やクラウド上の機密データが復元不能な方法で完全に消去されたかを検証する監査です。
3行速習ポイント
- システムのライフサイクル終了(廃棄・リプレース・リース返却・クラウド解約)にあたり、記憶媒体やクラウド上の機密データが復元不能な方法で完全に消去されたかを検証する監査です。
- 単なるOS上のファイル削除や通常フォーマットではなく、専用消去ソフトによる上書き消去、磁気破壊、物理破壊、暗号化消去(Crypto Erase)および消去証明書の入手を確かめます。
- 試験対策:午前IIおよび午後I(令和7年問3のシステム再構築、外部委託終了時等)で問われるライフサイクル最終段階の重要統制です。
図解
図システム廃棄・リプレース時におけるデータ消去・退役監査の4ステッププロセス・手順フロー
対象資産の網羅的特定から復元不能消去・証明書突合・台帳抹消まで▶ 進行順序:1. 対象資産の特定➔2. 法定保存の確認➔3. 完全消去・証明➔4. 台帳除却・遮断
11. 廃棄・退役対象資産と保存データの網羅的特定
対象資産の特定本番機・バックアップ媒体・一時作業ファイル・クラウドスナップショットの洗い出し
構成管理台帳(CMDB)と廃棄計画書を突合し、本体サーバだけでなく外付け媒体やクラウド上のバックアップ・一時領域が漏れなく対象に含まれているか確認する。
22. 法定保存期間データのアーカイブと移行完了確認
法定保存の確認税法・業法等で保存義務がある過去データの検索可能な保全
旧システムを停止・消去する前に、法令や社内規程で保存が義務付けられた過去データが新システムまたは長期アーカイブ基盤へ完全に移行されたか確かめる。
33. 復元不能な方式によるデータ消去・物理破壊の実施
完全消去・証明上書き消去・磁気破壊・物理穿孔・暗号鍵破棄(Crypto Erase)の適用
データの機密区分に応じた消去方式が適用されたか、外部業者に委託した場合は立ち会い記録またはシリアル番号入りのデータ消去証明書を入手したか確認する。
44. 構成管理台帳の除却更新とネットワーク遮断・権限抹消
台帳除却・遮断旧環境へのアクセス経路遮断・ライセンス解約・台帳ステータスの更新
データ消去証明書と資産管理台帳を突合して除却処理が完了しているか、また旧システム用のファイアウォール穴あけ設定やアカウントが削除されたか確かめる。
💡 ハードディスク等の物理媒体だけでなく、クラウド解約時のオブジェクトストレージ・スナップショット・バックアップの完全削除確認も同様の論理で監査します。
概要と本質
システムのライフサイクル終了(廃棄・リプレース・リース返却・クラウド解約)にあたり、記憶媒体やクラウド上の機密データが復元不能な方法で完全に消去されたかを検証する監査です。単なるOS上のファイル削除や通常フォーマットではなく、専用消去ソフトによる上書き消去、磁気破壊、物理破壊、暗号化消去(Crypto Erase)および消去証明書の入手を確かめます。
重要ポイント・コア概念
- 機器廃棄・リース返却時の統制:資産管理台帳と廃棄・返却リストの突合、機密性に応じた復元不能な消去方式の適用、および委託先からのデータ消去証明書の入手確認
- システム刷新後の旧環境放置防止:新システム移行完了後に旧サーバ・旧DB・一時移行ファイルが計画どおり停止・消去され、放置された旧環境からの情報漏えいがないかの確認
- 定量的効果・監査目標例:資産管理台帳の廃棄ステータス更新条件として「データ消去証明書の添付」をシステム上必須化し、廃棄機器からのデータ漏えいおよび証明書未回収を0件に統制
午後I記述・午後II小論文試験での攻略ポイント
午前IIおよび午後I(令和7年問3のシステム再構築、外部委託終了時等)で問われるライフサイクル最終段階の重要統制です。
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