ITガバナンス・内部統制・リスク評価 重要度:★★★出題: AM2・PM1・PM2
監査リスクモデル(固有リスク・統制リスク・発見リスク)
かんさりすくもでる / Audit Risk Model (Inherent, Control, and Detection Risk)
監査人が重大な問題や不備を見落として誤った監査結論を表明してしまう「監査リスク(AR)」を、固有リスク(IR)×統制リスク(CR)×発見リスク(DR)の積で捉えるモデルです。
3行速習ポイント
- 監査人が重大な問題や不備を見落として誤った監査結論を表明してしまう「監査リスク(AR)」を、固有リスク(IR)×統制リスク(CR)×発見リスク(DR)の積で捉えるモデルです。
- 固有リスクと統制リスクが高い対象ほど、監査人は監査手続を充実させて「発見リスク(DR)」を低く抑える必要があります。
- 試験対策:午前IIの定番問題であるとともに、午後II(令和4年問1等)の「監査上の制約により本来の監査手続が採れない場合の監査リスク評価と代替手続」の論述で核となります。
図解
図監査リスクモデル(AR = IR × CR × DR)を構成する3つのリスク要素構成要素・基本原則
被監査側にあるリスク(IR・CR)と監査人側で制御するリスク(DR)の関係🏛 監査リスクモデル(AR = IR × CR × DR)を構成する3つのリスク要素(中核を構成する 3 つの柱)
対象本来のリスク
固有リスク(IR:Inherent Risk)
関連するコントロールが存在しないと仮定した対象本来のリスク
現金同等物や個人情報の取り扱い、複雑なインターフェース、未経験のAI・クラウド技術採用など、業務・システムの性質そのものに内在するリスク。
統制すり抜けリスク
統制リスク(CR:Control Risk)
内部統制によってもリスクを防止・早期発見できないリスク
職務分離の欠如、変更承認の形骸化、テスト不足など、被監査部門が整備・運用しているコントロールの不備や限界に起因して事故がすり抜けるリスク。
監査人が制御可能
発見リスク(DR:Detection Risk)
監査手続を実施してもなお重大な不備を見逃すリスク
監査人が唯一直接コントロールできる変数であり、IR×CRが高いほど、精査(全件調査)や複数証拠の突合など発見力の高い監査手続を実施してDRを下げる。
💡 午後II令和4年問1では「監査資源や環境制約で本来の監査手続が実施できない場合、高まる監査リスク(発見リスク)をどう評価し、どの代替手続で抑えるか」が問われました。
概要と本質
監査人が重大な問題や不備を見落として誤った監査結論を表明してしまう「監査リスク(AR)」を、固有リスク(IR)×統制リスク(CR)×発見リスク(DR)の積で捉えるモデルです。固有リスクと統制リスクが高い対象ほど、監査人は監査手続を充実させて「発見リスク(DR)」を低く抑える必要があります。
重要ポイント・コア概念
- 固有リスク(IR:内部統制がないと仮定した場合に業務やシステム自体が持つ本来のリスク)と、統制リスク(CR:内部統制によっても防止・発見できないリスク)の識別
- 発見リスク(DR:監査人の監査手続によってもなお重大な虚偽や不備を発見できないリスク)の制御による監査リスク(AR)の許容水準以下への抑制
- 定量的効果・監査目標例:高リスク領域(IR・CRが大)に対してサンプル調査からCAAT全件突合へ監査手続を強化し、発見リスク(DR)を低減して重大な不整合3件を検出
午後I記述・午後II小論文試験での攻略ポイント
午前IIの定番問題であるとともに、午後II(令和4年問1等)の「監査上の制約により本来の監査手続が採れない場合の監査リスク評価と代替手続」の論述で核となります。
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