監査計画・監査手続・監査証拠・調書 重要度:★★★出題: AM2・PM1・PM2
CAAT(コンピュータ利用監査技法)とデータ分析監査
きゃっとこんぴゅーたりようかんさぎほう / Computer Assisted Audit Techniques (CAATs)
監査専用のソフトウェアや汎用データ分析ツール・スクリプトを用いて、大量の取引データやアクセスログの全件集計・突合・異常値抽出・テストデータ検証を行う監査技法です。
3行速習ポイント
- 監査専用のソフトウェアや汎用データ分析ツール・スクリプトを用いて、大量の取引データやアクセスログの全件集計・突合・異常値抽出・テストデータ検証を行う監査技法です。
- 従来の手作業による試査(サンプリング)では発見困難だった微小な不正兆候や権限逸脱を網羅的に検出できます。
- 試験対策:午後I(令和2年問2設問5、平成29年問2設問3等)および午後IIで、監査業務の高度化・効率化や発見リスク低減の具体策として記述します。
図解
図CAAT(コンピュータ利用監査技法)の3大活用アプローチ構成要素・基本原則
データ指向技法(全件ログ・取引分析)とプログラム指向技法(ロジック検証)🏛 CAAT(コンピュータ利用監査技法)の3大活用アプローチ(中核を構成する 3 つの柱)
全件データ分析
ログ・取引データの全件突合・異常抽出
数百万件のログから承認漏れ・深夜操作・分割発注を網羅検出
変更管理台帳と本番変更ログの全件突合や、決裁限度額(例:10万円)直下の不自然な分割受注データの抽出など、サンプリングでは見抜けない異常を全件洗い出す。
ロジック検証
プログラム論理の検証(テストデータ法・ITF法)
正常値・境界値・異常値データを投入し処理結果の正しさを検証
監査人が用意したテストデータを対象プログラムに通し、期待通りの計算・エラー弾きが行われるかを検証してIT業務処理統制(ITAC)の信頼性を確かめる。
継続的モニタリング
継続的監査(Continuous Auditing)の自動化
定期スクリプト実行による統制逸脱の早期アラート検知
特権IDの無申請使用やファイアウォール設定変更などの高リスク事象を監査ツールで常時・日次スキャンし、年1回の定期監査を待たずに統制不全を早期検知する。
💡 午後I令和2年問2設問5では、CAATを用いた監査手続として「アクセスログの全件を集計・分析して不正な端末利用がないか確認する」のように『全件対象+具体的な確認内容』を書くことが求められました。
概要と本質
監査専用のソフトウェアや汎用データ分析ツール・スクリプトを用いて、大量の取引データやアクセスログの全件集計・突合・異常値抽出・テストデータ検証を行う監査技法です。従来の手作業による試査(サンプリング)では発見困難だった微小な不正兆候や権限逸脱を網羅的に検出できます。
重要ポイント・コア概念
- 汎用監査ソフトウェア・BI・SQL等を用いた、本番取引データ・操作ログの全件突合、重複検知、連番欠落チェック、休日・深夜帯の異常操作抽出
- テストデータ法・統合テストファシリティ(ITF)法・平行シミュレーション法等による業務処理プログラム(ITAC)の論理検証
- 定量的効果・監査目標例:CAATを導入して全社員の端末操作ログ約300万件と勤怠・入退室記録を全件自動突合し、時間外の不審な顧客DB大量検索2件を即座に特定
午後I記述・午後II小論文試験での攻略ポイント
午後I(令和2年問2設問5、平成29年問2設問3等)および午後IIで、監査業務の高度化・効率化や発見リスク低減の具体策として記述します。
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