組織変革・プロジェクトマネジメント 重要度:★★★出題: AM2・PM1

WBS(作業分解構成図)

だぶりゅーびーえす / さぎょうぶんかいこうせいず / Work Breakdown Structure (WBS)
プロジェクトの全成果物と作業を、階層構造で管理可能な最小単位(ワークパッケージ)まで詳細分解した構成図。

3行速習ポイント

  • 漏れなく重複なく(MECE)分解し、各作業の責任者、所要期間、工数、コストを見積もる土台となる。
  • 最下層のワークパッケージ(WP)は、進捗と成果物を1人の担当者で明確に測定できる粒度に分割する。
  • スコープの漏れを防ぎ、ガントチャートやEVM(進捗管理)と直結してプロジェクト破綻を防止する。

図解

図WBSの階層的ツリー分解フロープロセス・手順フロー
プロジェクト全体から最小ワークパッケージへのブレークダウン
▶ 進行順序:1. 全体➔2. 大項目➔3. 中項目➔4. 最下層WP
1Level 1: プロジェクト全体
全体
新基幹システム構築
プロジェクトが最終的に生み出すべき全体スコープ(例:次世代オムニチャネル受発注・在庫統合システム稼働)を最上位の単一ルートとして定義する。
2Level 2: フェーズ・大機能群
大項目
企画 / 設計 / 開発 / 移行
全体スコープを主要なライフサイクル工程(企画・要件定義・設計・開発・移行)または主要機能ドメインごとに、漏れや重複なく(100%ルール)大分類する。
3Level 3: サブシステム・業務
中項目
受発注 / 在庫 / 請求 / 会計
大項目をさらにサブシステムや業務プロセス単位(例:ECカート機能、倉庫引当API、データ移行ツール)へと階層的にブレークダウンし、境界を明確化する。
4Level 4: ワークパッケージ (WP)
最下層WP
最小管理単位(成果物)
1人の担当責任者と所要工数・期間・完了判定基準(成果物)を明確に割り当て可能な最小管理単位(8〜80時間程度)まで分解し、WBS辞書として確定する。
💡 午前IIでは100%ルールと成果物単位の分解が頻出。午後Iではスコープ漏れや見積もり甘さの防止策として、ワークパッケージ単位での責任・工数明確化を記述する。

概要と本質

WBSは、巨大で曖昧なプロジェクトを「これ以上分解できない具体的な作業の塊(ワークパッケージ)」にまでブレークダウンする技術です。WBSにない作業はプロジェクトの範囲外(スコープ外)とみなされ、勝手な仕様追加(スコープクリープ)を防止します。

重要ポイント・コア概念

  • 100%ルール:上位要素に含まれる作業は、下位要素の総和と100%一致しなければならない(漏れ・余分なし)
  • 成果物中心の分解:単なる行動(動詞)ではなく、各作業が何を生み出すか(成果物:名詞)で定義
  • ワークパッケージ(WP):通常、数時間〜数日(8/80ルール:8時間〜80時間程度)の管理可能な規模に分割
  • WBS辞書の作成:各要素の作業詳細、成果物基準、前提条件、担当者を明記した補助文書

試験対策・午後II論文での活用法

午前IIで「WBSの特徴」「100%ルールの定義」「ワークパッケージの概念」が問われる。午後Iでは、スケジュール遅延の根本原因としてWBSにおける作業の抜け漏れや見積もりの甘さを指摘させる設問が出題される。

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午後II小論文(ST論文)・午後I記述への応用ポイント

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