組織変革・プロジェクトマネジメント 重要度:★★出題: AM2・PM1・PM2
コンカレントエンジニアリング
こんかれんとえんじにありんぐ / Concurrent Engineering (CE)
製品の企画・設計・生産技術・製造・保守などの各工程を直列ではなく「同時並行」に進め、開発期間を大幅短縮する手法。
3行速習ポイント
- 前工程の完了を待たずに後工程を前倒し着手し、3D-CADや統合データ共有環境(PLM)で協調作業する。
- 後工程で発覚しがちな手戻り(製造できない設計の修正等)を設計初期に潰す「フロントローディング」を体現する。
- ITストラテジストは、部門をまたぐ製品ライフサイクル管理(PLM)基盤の導入と標準化を牽引する。
図解
図直列型シーケンシャル開発 vs 並行型コンカレント開発方式・特性の対比
工程の直列進行と並行協調によるリードタイム短縮の差⚖️ 対比軸:[直列・手戻り多]従来の直列開発(シーケンシャル)VS[並行・早期完了]コンカレントエンジニアリング
従来の直列開発(シーケンシャル)直列・手戻り多
企画 ➔ 設計 ➔ 試作 ➔ 生産準備
前工程が終わるまで次工程が待機。後工程で重大な欠陥が見つかり、設計への手戻りが多発して開発期間が長期化。
コンカレントエンジニアリング並行・早期完了
全工程が初期から同時並行協調
3Dデータ上で生産技術や保守が初期設計に共同参画。手戻りを初期に撲滅し開発リードタイムを半減。
💡 午前IIではフロントローディングによる期間短縮が頻出。午後I・午後IIの製造業テーマでは、3D-CAD/PLM基盤で設計・生産・保守が初期から同時協業する改革を描く。
概要と本質
従来の直列型開発(企画 ➔ 設計 ➔ 試作 ➔ 生産準備 ➔ 量産)では、設計が完了してから工場側が「この形状は金型が作れない」と気付き、設計に差し戻す莫大な手戻り時間が発生していました。コンカレントエンジニアリングは、初期の構想段階から工場の生産技術者や調達担当者が3Dデータを同時に見ながらレビューを行い、開発期間(Time to Market)を劇的に短縮します。
重要ポイント・コア概念
- 直列型から並行協調型へ:複数部門が同一のデジタルデータ(3D-CAD/BOM)をリアルタイムに共有
- フロントローディング:開発プロセスの初期段階に工数と知見を集中投下し、後戻りコストをゼロ化
- PLM(Product Lifecycle Management):企画から廃棄までの製品情報を一元管理する統合IT基盤
- 部門間壁の解消:設計者と製造現場の密接なコミュニケーションと共同責任の確立
試験対策・午後II論文での活用法
午前IIで「コンカレントエンジニアリングの目的(開発期間の短縮、フロントローディング)」が頻出。午後I・午後IIでは、製造業の製品開発力強化においてPLMシステムを核としたコンカレントエンジニアリング環境の構築事例として解答・論述する。
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