エンタープライズアーキテクチャ・システム企画 重要度:★★★出題: AM2・PM1・PM2
マイクロサービスアーキテクチャ
まいくろさーびすあーきてくちゃ / Microservices Architecture
単一の巨大システム(モノリス)を分割し、独立して配備可能な小さなサービス群をAPIで疎結合連携させる設計思想。
3行速習ポイント
- 各サービスが独自のDBを持ち、異なる技術スタックや個別スケーリング、独立リリースが可能となる。
- 一部サービスの障害がシステム全体に波及するのを防ぎ、障害耐性と変更俊敏性を飛躍的に高める。
- ITストラテジストは、サービス境界の設計(ドメイン駆動設計)と、運用複雑性・データ整合性の課題を統御する。
図解
図モノリス(巨大一体型) vs マイクロサービス(独立分散型)方式・特性の対比
変更容易性とスケーラビリティの決定的な違い⚖️ 対比軸:[硬直・高リスク]モノリス(単一巨大システム)VS[俊敏・耐障害性]マイクロサービス
モノリス(単一巨大システム)硬直・高リスク
密結合・単一巨大DB
1つの修正で全体テスト・停止が必要。一部のバグでシステム全停止。スケールアウトも全体単位で高コスト。
マイクロサービス俊敏・耐障害性
疎結合・独立DB・個別API
サービス単位で独立リリース&個別スケール。障害を局所隔離。チームごとに最適な言語・技術を選定可能。
💡 午後I・午後IIではモノリス化による改修停滞を打破するため、変化の激しい注文・決済等を独立サービスとして切り出し、迅速な機能リリースを実現した構成を示す。
概要と本質
マイクロサービスは、レガシーモノリスが抱える「1箇所を改修すると全体をテスト・再デプロイしなければならない」「ビルドに何時間もかかる」という硬直性を打破します。コンテナ(Docker/Kubernetes)とCI/CDパイプラインを前提とし、小規模チームが各サービスを自律的に高速改善できる組織構造(コンウェイの法則の適用)を可能にします。
重要ポイント・コア概念
- 疎結合と高凝集:ビジネスドメイン(注文、決済、配送、商品)ごとにサービスを分割
- 独立したデータストア:1サービス1DBの原則。他サービスはAPI経由でのみデータにアクセス
- トレードオフ(短所):分散トランザクションの難しさ(結果整合性の許容)、ネットワーク遅延、監視運用の複雑化
- API Gatewayとサービスメッシュ:サービス間の通信暗号化、ルーティング、オブザーバビリティの確保
試験対策・午後II論文での活用法
午前IIで「マイクロサービスの特徴(独立デプロイ、個別スケーリング、サービス間API連携)」が出題される。午後II小論文では、モノリス基幹システムの刷新において『ストラングラーパターンを用いて決済機能からマイクロサービス化し、新機能のリリース期間を3ヶ月から1週間に短縮した』と論述できる。
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