経営戦略・事業戦略 重要度:★★出題: AM2・PM1・PM2

ブルーオーシャン戦略

ぶるーおーしゃんせんりゃく / Blue Ocean Strategy
血みどろの競争が続く既存市場(レッドオーシャン)を脱し、競争のない新市場空間を創造する戦略論。

3行速習ポイント

  • W・チャン・キムとレネ・モボルニュが提唱した「バリューイノベーション」理論。
  • 「取り除く」「減らす」「増やす」「付け加える」のエリミネーション4アクション(ERRC)を用いる。
  • ITストラテジストは、デジタル技術で業界常識のコスト構造を破壊し、未充足ニーズを満たす新サービスを創出する。

図解

図ERRCアクションマトリクス2軸×4象限マトリクス
価値曲線を塗り替える4つのアクション
↕【縦軸】目的:上段: 付加価値の向上↔下段: コスト構造の削減
↔【横軸】対象:左列: 業界既存要素──▶右列: 新規創造要素
【左上・象限1】取り除く (Eliminate)
コスト削減
業界常識の要素を排除
業界では慣例として維持されてきたが、顧客価値に貢献していない過剰機能や対面手続き・中間流通を全廃する。
【右上・象限2】減らす (Reduce)
省力化
標準以下の水準へ縮小
競合との過度なスペック競争で肥大化した品質やサービス水準を、顧客が十分に満足する適正レベルまで引き下げる。
【左下・象限3】増やす (Raise)
価値向上
標準を大きく超えて強化
納期遅延や手続きの煩雑さなど、従来の業界で顧客が我慢していた不満解消ポイントをデジタル技術で劇的に高める。
【右下・象限4】付け加える (Create)
新需要創出
業界未曾有の価値を創出
異業種の知見やAI・スマホ接点を活用し、従来の業界には存在しなかった新しい顧客体験と新規需要を創造する。
💡 午後I・午後IIでは既存業界の過剰サービスをIT自動化で削減(コスト減)しつつ、デジタル接点で新体験を創出(価値向上)する両立策を描く。

概要と本質

ブルーオーシャン戦略は、低コストと高付加価値を同時に追求する「バリューイノベーション」によって、競争そのものを無意味にする新市場を切り拓く手法です。既存業界の常識とされてきた競争要素のうち、顧客が真に重視していないものを徹底排除・削減し、全く新しい価値要素を付け加えることで新市場を定義します。

重要ポイント・コア概念

  • レッドオーシャン:既存市場での熾烈なシェア争い、価格競争、コモディティ化
  • ブルーオーシャン:競合不在の新市場空間、新たな需要の創造、高収益の確保
  • ERRCグリッド:Eliminate(取り除く)、Reduce(減らす)、Raise(増やす)、Create(付け加える)
  • 戦略キャンバスを描くことで、業界標準と自社の差別化曲線の違いを視覚的に明示する。

試験対策・午後II論文での活用法

午前IIではERRCの4つのアクションや戦略キャンバスの用語が出題される。午後II小論文では、既存の対面型ビジネスの制約を取り除き、スマホアプリとAIを活用して未開拓層にアプローチした新ビジネスモデルの創出事例として論述しやすい。

小論文で使える実践フレーズ・キーワード(クリックでコピー)

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『ブルーオーシャン戦略』の背景にある理論と実践知を体系的に理解し、午後記述・小論文の得点力へ直結させることができます。

午後II小論文(ST論文)・午後I記述への応用ポイント

単一のフレームワークに偏らず、外部環境(ポジショニング)と内部資源(ケイパビリティ)の複眼的な視点から事業戦略とIT投資の整合性を論述できるようになります。

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