ネットワーク・通信セキュリティ 重要度:★★★出題: AM2・PM1
IDS / IPS と NDR (Network Detection and Response)
あいでぃーえす / あいぴーえす / えぬでぃーあーる / Intrusion Detection System / Intrusion Prevention System / NDR
ネットワーク上のパケットや通信フローを監視し、不正侵入の兆候を検知・通知(IDS)またはインラインでリアルタイム遮断(IPS)するシステム。
3行速習ポイント
- シグネチャ型(既知の攻撃パターンとの一致検出)とアノマリ型(異常検出型:通常時の通信ベースラインからの逸脱を検出)の2方式
- NIDS(ネットワーク型)はスイッチのミラーポート(SPAN)やTAP経由で監視するが、TLS暗号化通信のペイロード検査には復号機構が必要
- NDRは機械学習とNetFlow/パケット解析を用い、EDRを導入できないIoT機器や内部ネットワークの横展開(East-West通信)の異常を検知
図解
図IDS(ミラーポート監視)と IPS / WAF(インライン遮断)の配置・役割
IDS / NDR(パッシブ監視・異常検知)ミラーポート接続
スイッチのミラーポート(SPAN)やTAPからコピー収集
通信経路の脇でパケットやNetFlowを分析。単一障害点にならず、NDRでは機械学習により社内横展開(East-West通信)やC2通信の異常を検知
IPS(インライン配置・リアルタイム遮断)インライン接続
通信経路上に直列配置し攻撃パケットを即時破棄
OS・ミドルウェアの脆弱性を突く通信をリアルタイム遮断。正常通信を止める誤検知(False Positive)のチューニングと障害時バイパス設計が重要
💡 HTTPS暗号化通信の内部にある攻撃ペイロードをIPSやNIDSで検査するには、前段のリバースプロキシやSSL可視化装置での「TLS復号(終端)」が必須
概要と本質
ファイアウォールがIPアドレスとポート番号で門番をするのに対し、IDS/IPSはパケットの中身や通信頻度からOS・ミドルウェアへの攻撃やマルウェアのC2通信を捉えます。近年は暗号化通信の増加に伴い、TLS終端装置との連携や通信メタデータ(パケット長・間隔・JA3フィンガープリント)を解析するNDRが重要視されています。
重要ポイント・コア概念
- False Positive(誤検知:正常通信を攻撃と誤判定)と False Negative(見逃し:攻撃を正常と誤判定)のチューニング
- 配置の違い:IDSはミラーポート接続(パッシブ監視のため単一障害点にならない)、IPSはインライン配置(遮断可能だが障害時のバイパス設計が必要)
- HIDS(ホスト型IDS):OSのシステムコールや重要設定ファイルのハッシュ値変更(AIDE/Tripwire等)をホスト内部で監視
午後記述・情報セキュリティ対策での攻略ポイント
午後問題では「L2スイッチのミラーポートにIDSを接続する際の設定(監視対象ポートの指定)」「HTTPS通信内部の攻撃をIPS/WAFで検知するためのTLS復号(リバースプロキシやSSL可視化装置)の配置」がよく問われます。
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