ネットワークセキュリティ・VPN・認証 重要度:★★★出題: AM2・PM1・PM2
セキュアWebゲートウェイ(SWG)とローカルブレイクアウト(PAC / WPAD)
せきゅあうぇぶげーとうぇいとろーかるぶれいくあうと / Secure Web Gateway (SWG) & Local Breakout (PAC / WPAD)
クラウド型プロキシ(SWG)によるWeb通信検査と、特定クラウド通信を拠点から直接インターネットへ逃がすトラフィック最適化技術。
3行速習ポイント
- 従来のセンター集約型プロキシによる本社回線・FWのボトルネックを解消するため、拠点から直接クラウドやSWGへ通信させるローカルブレイクアウトを導入
- PAC(Proxy Auto-Config)ファイルやWPAD(DHCP/DNSによるPAC自動検出)により、宛先FQDNやIP帯ごとにプロキシ経由/直接通信を振り分け
- SWGでHTTPS通信を復号・検査(SSLインスペクション)するため、PCにSWGのルート証明書をインストールする
図解
図PAC制御によるSWG経由通信とローカルブレイクアウト
1PACファイル判定(PCブラウザ)
Step 1宛先FQDN/IPに応じ社内通信(DIRECT)と外部Web通信を自動分岐
2クラウドSWG(TLS復号・検査)
Step 2HTTP CONNECTで接続しルート証明書によりHTTPS通信を検査
3SaaS / Webサイトへ接続
Step 3SWGの固定グローバルIPを送信元としてSaaSのIP制限を通過
概要と本質
SaaSやWeb会議の普及に伴い、全拠点のトラフィックを本社データセンターのプロキシへ集約するヘアピン構成では帯域逼迫と遅延が深刻化します。ローカルブレイクアウトとクラウドSWG(Secure Web Gateway)を組み合わせることで、本社機器の負荷軽減とRTT短縮、および統一的なセキュリティポリシー適用を両立します。
重要ポイント・コア概念
- HTTPS通信はHTTPのCONNECTメソッド(宛先FQDN:443)でプロキシにトンネル確立を要求し、SWGが代理でTLS終端してマルウェア・URL検査を行う
- PACファイル内で `isInNet(host, "172.16.0.0", "255.240.0.0")` 等の条件を記述し、社内通信はDIRECT(プロキシ不使用)、外部はプロキシ経由に制御
- SaaS側で送信元グローバルIPアドレス制限を行っている場合、SWG移行時にはSaaSの許可IPをSWGの固定グローバルIP(Dedicated IP)へ変更する
午後I・午後II記述試験での攻略ポイント
令和7年春午後I問3、令和6年春午後I問3、令和4年春午後I問2と、近年のNW午後Iで最も出題頻度が高い最重要テーマです。「FW・本社回線の負荷軽減とRTT短縮」「SWGのルート証明書の導入」「SaaS側の送信元IP制限の変更」の3点は必ず書けるようにしてください。
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