ITガバナンス・内部統制・リスク評価 重要度:★★★出題: AM2・PM1・PM2
予防的統制・発見的統制・是正的統制
よぼうてきとうせいはっけんてきとうせい / Preventive, Detective, and Corrective Controls
リスクに対するコントロールを、事象の発生前に防ぐ「予防的統制」、発生した異常を速やかに検知する「発見的統制」、発生後に被害を抑え復旧・再発防止する「是正的統制」に分類したものです。
3行速習ポイント
- リスクに対するコントロールを、事象の発生前に防ぐ「予防的統制」、発生した異常を速やかに検知する「発見的統制」、発生後に被害を抑え復旧・再発防止する「是正的統制」に分類したものです。
- 単一の予防的統制だけに頼るのではなく、万一すり抜けた場合に検知・復旧できる多層的なコントロール設計が求められます。
- 試験対策:午後I・午後IIでコントロールの妥当性を評価する際、「事前防止策(予防)だけでなく、すり抜けた場合のログ監視・照合(発見)と回復手順(是正)が揃っているか」を着眼点にします。
図解
図リスク事象の発生前後にわたる3段階コントロール(予防・発見・是正)の連携プロセス・手順フロー
予防・発見・是正の多層防御による残留リスクの最小化▶ 進行順序:1. 事前防止➔2. 事後早期検知➔3. 復旧・再発防止
11. 予防的統制(Preventive Controls)
事前防止不正・誤謬・障害の原因事象が発生する前にブロックする統制
多要素認証、アクセス権限分離、画面の入力必須・範囲チェック、本番リリース前の変更承認ゲート、プロトタイプによる事前操作性確認など。
22. 発見的統制(Detective Controls)
事後早期検知予防をすり抜けて発生した異常・不整合を適時に検出する統制
変更管理台帳と本番変更ログの全件突合、Webサーバ内の監視対象ファイルリストと改ざん監視設定の照合、SIEMによる不審通信アラート検知など。
33. 是正的統制(Corrective Controls)
復旧・再発防止検知された異常の影響拡大を防ぎ、正常状態への復旧と再発防止を図る統制
感染端末のネットワーク自動隔離、イミュータブルバックアップからのデータリストア、コンティンジェンシープラン発動、根本原因分析(RCA)による手順改訂など。
💡 午後I(平成31年問3等)では、テスト段階で問題が表面化した後の対症療法ではなく、計画・設計段階で講じるべき「予防的なリスク軽減策」を区別して答える力が問われます。
概要と本質
リスクに対するコントロールを、事象の発生前に防ぐ「予防的統制」、発生した異常を速やかに検知する「発見的統制」、発生後に被害を抑え復旧・再発防止する「是正的統制」に分類したものです。単一の予防的統制だけに頼るのではなく、万一すり抜けた場合に検知・復旧できる多層的なコントロール設計が求められます。
重要ポイント・コア概念
- 予防的統制(アクセス制限、入力バリデーション、事前承認、WAF/IPS遮断)による不正・誤謬の未然防止
- 発見的統制(ログ突合、改ざん検知、出荷指示と出荷実績の照合、棚卸)と是正的統制(バックアップ復元、フェールセーフ、再発防止策)の組み合わせ
- 定量的効果・監査目標例:EDI受注の事前限度額チェック(予防)に加え、出荷指示リストと出荷完了リストの日次全件自動突合(発見)を導入し、出荷漏れ・二重出荷を100%当日内に検知
午後I記述・午後II小論文試験での攻略ポイント
午後I・午後IIでコントロールの妥当性を評価する際、「事前防止策(予防)だけでなく、すり抜けた場合のログ監視・照合(発見)と回復手順(是正)が揃っているか」を着眼点にします。
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