サービスマネジメント・システム監査 重要度:★★★出題: AM・PM

SLA / SLM と ITIL 4

えすえるえーえすえるえむ / Service Level Agreement & ITIL 4
ITサービスの提供者と委託者の間でサービスの品質基準(稼働率・復旧時間等)を合意し、継続的に測定・改善する管理体系。

3行速習ポイント

  • SLA(サービスレベル合意書):可用性99.9%、目標復旧時間(RTO)、応答時間などの定量目標を明文化
  • SLM(サービスレベル管理):SLAの遵守状況を定期的に監視・報告し、PDCAサイクルでサービス品質を向上
  • ITIL 4のSVS(サービスバリューシステム):運用保守だけでなく顧客価値の共創(Value Co-creation)を目指す

図解

図SLM(サービスレベル管理)の継続的改善(PDCA)サイクル循環・改善サイクル
SLA要件定義・合意(Plan)➔ 運用監視(Do)➔ 定期評価報告(Check)➔ 改善計画SIP(Act)
🔄 継続的フィードバック&改善サイクル(Phase進行 ➔ 次サイクルへ還流)
1Plan:SLA策定・サービスレベル合意
1. 合意・設計➔ Step 2
業務要件に基づき可用性・応答時間・復旧時間(RTO)の目標値を合意
顧客のビジネス影響度とコストのバランスを考慮し、月間稼働率(例:99.9%以上)、ヘルプデスク初回応答時間、障害復旧時間などの測定可能なサービスレベル目標(SLO)を明文化する。
2Do:サービス提供 & モニタリング計測
2. 運用・計測➔ Step 3
監視ツールによる稼働率・性能・インシデント対応実績の継続測定
日常のITサービス運用を通じて、サーバ稼働状況、トランザクション応答時間、バッチ処理完了時刻、インシデント解決時間などの実績データを自動収集・記録する。
3Check:サービスレポート作成 & レビュー会議
3. 評価・報告➔ Step 4
月次等でSLA達成状況を評価し顧客と実績・課題をレビュー
収集した実績値をSLA目標値と照合したサービスレポートを作成し、顧客との定例レビュー会議で目標未達項目やインシデント傾向、ビジネス環境の変化を確認する。
4Act:サービス改善計画(SIP)の実施・SLA改定
4. 継続的改善↩ Step 1へ
未達原因の根本解決(問題管理連携)と次期SLA目標値の見直し
SLA未達や品質低下が見られた領域について具体的なサービス改善計画(SIP)を策定・実行し、必要に応じてリソース増強やSLA指標・目標値の改定へとつなげる。
💡 午後サービスマネジメント分野では、SLAの稼働率計算「(総時間 - 障害停止時間) ÷ 総時間」において、事前合意した『計画停止時間(定期保守)』を分母・分子から除外する条件読解が頻出。

概要と本質

システムが稼働した後の運用フェーズにおいて、ユーザー企業とベンダー間の責任範囲とサービス品質を明確化する基本ルールです。稼働率(MTBF / (MTBF + MTTR))の計算や、障害発生時のペナルティ条項、エスカレーションフローなどを定めます。

重要ポイント・コア概念

  • SLAの主要KPI(年間稼働率、RTO/RPO、ヘルプデスク応答率、インシデント解決時間)
  • SLMのPDCAサイクル(合意 ➔ 監視 ➔ レポーティング ➔ サービス改善計画SIP)
  • ITIL 4の4つの側面(組織と人、情報と技術、パートナーとサプライヤ、バリューストリームとプロセス)

応用情報(午前択一・午後長文記述)での出題・得点戦略

午後サービスマネジメント分野で頻出。稼働率計算(小数点第3位四捨五入など)の正確性と、「計画停止時間を除外するか否か」「SLMにおける定期レビュー会議の役割」に関する記述対策が合否を分けます。

午後記述で使える加点キーワード(クリックでコピー)

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なぜこの用語の理解に役立つのか

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午後記述試験(AP)・実戦解答への応用ポイント

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