情報セキュリティ・暗号・認証 重要度:★★出題: AM・PM
WAF (Web Application Firewall)
わふ / Web Application Firewall (WAF)
HTTP/HTTPS通信のペイロード(アプリケーション層)を検査し、SQLインジェクションやXSS等のWeb脆弱性攻撃を遮断する防御装置。
3行速習ポイント
- 従来のパケットフィルタリング型ファイアウォール(L3/L4)では防げないWeb特有の攻撃(L7)を検知・防御
- シグネチャ型(既知の攻撃パターン照合)とアノマリ型(正常通信プロファイルからの逸脱検知)が存在
- クラウド型(DNS切替で即時導入可能)、アプライアンス型、ソフトウェア型の3形態
図解
図多層防御におけるファイアウォール(L3/L4)・IDS/IPS・WAF(L7)の役割分担階層・レイヤ構造
IP/ポート制御(FW)➔ OS/NW攻撃検知(IPS)➔ HTTPペイロード検査(WAF)➔ Web/DB保護L3/L4 ポート制御
1. パケットフィルタリング型 FW(L3 / L4 境界制御)
IPアドレスとTCP/UDPポート番号に基づき不要な通信を遮断
送信元/宛先IPアドレスとポート番号をチェックし、SSH(22番)やDB(3306番等)への直接アクセスを遮断する。ただし公開Web用のHTTPS(443番)通信は通過させるためWeb攻撃は防げない。
⇅ レイヤ間連携・制御境界
L7 アプリ層防御
2. WAF(Web Application Firewall:L7 ペイロード検査)
TLS復号後のHTTPヘッダ・Cookie・POSTボディの攻撃文字列を遮断
正規の443番ポート通信の内部にあるHTTPリクエストを解析し、SQLインジェクション(' OR 1=1 --)やXSS(<script>)、OSコマンドインジェクション等の悪意あるリクエストを検知・破棄する。
⇅ レイヤ間連携・制御境界
セキュア実装・保護資産
3. Web / アプリケーション / DB サーバ(根本対策層)
プレースホルダ(プリペアドステートメント)とエスケープ処理による安全実装
WAFで水際防御しつつ、アプリケーション側でもバインド機構(プレースホルダ)によるSQL組み立てやHTMLエスケープ、最小権限DB接続を実装し、多層防御を完成させる。
💡 脆弱性発覚からアプリケーション改修(根本対策)が完了するまでの間、WAFのシグネチャ適用によって攻撃を即座に遮断する暫定運用は「バーチャルパッチ(仮想パッチ)」と呼ばれる。
概要と本質
Webサーバーの前段に配置され、クライアントとWebアプリケーション間でやり取りされるHTTPリクエスト・レスポンスの内容を詳細に検査します。ソースコード改修に時間を要する場合でも、即座にゼロデイ攻撃やSQLi攻撃を緩和(バーチャルパッチ)できる強みがあります。
重要ポイント・コア概念
- 防御対象:SQLインジェクション、OSコマンドインジェクション、クロスサイトスクリプティング(XSS)、CSRF
- 設置方式:ネットワーク型(リバースプロキシ)、ホスト型(Webサーバープラグイン)、クラウド型(SaaS)
- 誤検知(False Positive)のチューニング運用の重要性
応用情報(午前択一・午後長文記述)での出題・得点戦略
午前問題でFW、IDS/IPS、WAFの防御レイヤ対比が頻出。午後問1(セキュリティ)で「Webサーバー脆弱性が判明した直後に恒久改修完了までの間、攻撃を遮断する暫定対策」としてWAF導入を書かせる問題があります。
