セキュリティ・法務・リスクマネジメント 重要度:★★★出題: AM2・PM1・PM2
内部統制・IT統制
ないぶとうせい / あいてぃーとうせい / Internal Control & IT Controls (J-SOX)
財務報告の信頼性確保や業務の有効性・効率性を達成するため、組織内に整備・運用される「IT全般統制」と「IT業務処理統制」。
3行速習ポイント
- 金融商品取引法(日本版SOX法:J-SOX)への対応が上場企業に義務付けられている統治基準。
- IT全般統制(ITGC):システム開発・変更管理、アクセス管理、運用保守など全社ITの健全な土台。
- IT業務処理統制(ITAC):伝票入力チェックや自動計算など、特定の個別業務アプリケーション内の自動統制。
図解
図内部統制におけるIT統制の2層構造階層・レイヤ構造
IT全般統制(土台)の上にIT業務処理統制(個別機能)が乗るアプリ機能
【上位】IT業務処理統制 (ITAC)
個別アプリ内の自動統制
入力値のエラーチェック、二重計上防止チェック、自動勘定振替計算の正確性。
⇅ レイヤ間連携・制御境界
インフラ・組織
【基盤】IT全般統制 (ITGC)
全社IT環境の健全性を担保する土台
システムの変更管理(勝手な改修の防止)、職務分掌、特権ID管理、データバックアップ運用。
💡 午前IIではIT全般統制(ITGC)とIT業務処理統制(ITAC)の区分が頻出。午後I・午後IIの基幹刷新では、開発・運用分離(職務分掌)とシステム自動照合の組み込みを描く。
概要と本質
内部統制は、企業の不正会計や横領、重大な法令違反を防ぎ、健全な経営を行うための自浄システムです。現代の財務会計はITシステムなしには成立しないため、ITが正しく作られ(変更管理)、正しくアクセス制御され(特権ID管理)、正しく計算していること(整合性チェック)を監査法人に対して証明する責任があります。
重要ポイント・コア概念
- IT全般統制(ITGC:IT General Controls):開発・導入、保守・変更管理、システムの運用、アクセス管理(土台)
- IT業務処理統制(ITAC:IT Application Controls):入力情報の完全性・正確性・正当性チェック、自動照合処理
- 職務分掌(Segregation of Duties):開発者と運用者の分離、起案者と承認者の分離により不正を牽制
- 特権ID管理:rootやAdministratorなどの管理者権限の貸出申請・ログ記録の徹底
試験対策・午後II論文での活用法
午前IIで「IT全般統制とIT業務処理統制の具体例の峻別(アクセス管理は全般、入力値の範囲チェックは業務処理)」が毎回出題される。午後I記述でも、不正アクセスや改ざんを防ぐための職務分掌と承認ワークフロー設計が問われる。
小論文で使える実践フレーズ・キーワード(クリックでコピー)
関連する重要用語
この用語が出題された過去問を解く(1分演習)
即時アウトプットで定着ITストラテジスト 過去問演習で実践力を鍛える
