IT戦略・ITガバナンス・投資評価 重要度:★★出題: AM2・PM1・PM2
BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)
びーぴーおー / Business Process Outsourcing (BPO)
自社の業務プロセスの一部または全部を、企画・運用を含めて外部の専門事業者に包括委託する手法。
3行速習ポイント
- 単なる人材派遣や単発の外注(ITアウトソーシング)と異なり、業務手順の改善やKPI達成まで受託側に委ねる。
- ノンコア業務(コールセンター、給与計算、データ入力等)を外部化し、コアコンピタンスへ社内資源を集中する。
- ITストラテジストは、ベンダーとの間でSLA(サービスレベル合意)を厳格に結び、ガバナンスを維持する。
図解
図BPO委託と自社コア業務の棲み分けプロセス・手順フロー
自社資源をコア領域へ集中投下▶ 進行順序:1. 内製・独自➔2. 外部委託➔3. 統制管理
1自社中核:コア業務
内製・独自差別化・戦略立案
新事業企画、ブランド戦略、コア技術開発、重要顧客リレーションなど競争優位の源泉となる業務に自社社員と戦略IT投資を集中配置する。
2切り離し:ノンコア業務
外部委託定常処理・定型運用
給与計算、経費精算、コールセンター一次対応などの定型ノンコア業務を、専門ノウハウとスケールメリットを持つBPO事業者へ包括委託する。
3統制:SLA・監査
統制管理ガバナンス維持
委託先への丸投げによる品質低下やブラックボックス化を防ぐため、SLA達成度の月次レビューと情報セキュリティ実地監査を継続実施する。
💡 午後I・午後IIではノンコア定型業務をBPOへ切り出して社員を企画・コア業務へ集中させるとともに、SLA監視と定期監査で丸投げ(空洞化)を防ぐ。
概要と本質
BPOは、業務運用の単なる外注化にとどまらず、受託側の専門知識や自動化ノウハウ(AI、最新クラウド)を活用して、業務品質の向上と変動費化を図る戦略的手法です。自社で最新ITを導入・保守する負担を回避できますが、社内の業務ノウハウが空洞化するリスク(ブラックボックス化)に留意が必要です。
重要ポイント・コア概念
- コア業務への集中:競争優位に直結する戦略・企画に自社の優秀な人材をシフト
- コストの変動費化:固定費(自社社員の人件費や自社設備)を業務量に応じた変動費に転換
- 委託先の専門性の享受:専門ベンダーが持つ最新テクノロジーや法改正対応ノウハウの活用
- 空洞化リスクと管理責任:自社内にプロセスを監督・評価できる人材を残し、丸投げを防ぐ
試験対策・午後II論文での活用法
午前IIではBPOとITO(ITアウトソーシング)の定義の違いが出題される。午後I記述では、外部委託に伴うリスク管理(SLA未達時のペナルティ条項、情報セキュリティ監査、社内知見の維持)を論理的に記述させる問題が多い。
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