IT戦略・ITガバナンス・投資評価 重要度:★★出題: AM2・PM1・PM2
BPM(ビジネスプロセス管理)
びーぴーえむ / Business Process Management (BPM)
業務プロセスの可視化・実行・監視・継続的改善をPDCAサイクルとして恒常的に回すマネジメント手法。
3行速習ポイント
- 一過性のプロジェクトであるBPRに対し、BPMは日常的に業務プロセスを監視・改善し続ける仕組みを指す。
- BPMN(ビジネスプロセスモデリング表記法)による標準モデリングや、プロセスマイニングと連動する。
- ITストラテジストは、ワークフローエンジンやBIツールを活用して業務の停滞箇所(ボトルネック)を常時検知する。
図解
図BPMの継続的改善サイクル(4フェーズ)循環・改善サイクル
業務の可視化から自律的な最適化へ🔄 継続的フィードバック&改善サイクル(Phase進行 ➔ 次サイクルへ還流)
11. 設計・モデル化
Phase 1: 可視化➔ Step 2
Model
BPMN等の標準記法を用いて現状業務(As-Is)のフロー・判断分岐・担当役割を可視化し、あるべき姿(To-Be)の業務モデルを設計する。
22. 実行・自動化
Phase 2: 自動化➔ Step 3
Execute
設計した業務プロセスをBPMS(BPMシステム)やワークフロー基盤・RPAへ実装し、ビジネスルールに従ってタスクを自動配分・実行する。
33. 監視・測定
Phase 3: 計測➔ Step 4
Monitor
各工程の処理時間、仕掛り滞留件数、差し戻し発生率などの稼働メトリクス(BAM)をダッシュボード上でリアルタイムに計測・監視する。
44. 分析・最適化
Phase 4: 改善↩ Step 1へ
Optimize
計測ログやプロセスマイニングから真のボトルネック要因を特定し、承認ルールの見直しや人員配置・システム連携を継続的に最適化する。
💡 BPRによる抜本改革の後、日々の業務ログから滞留ボトルネックをリアルタイム監視し、ワークフローと人員配置を継続改善する運用統制として記述する。
概要と本質
BPMは、企業内の業務プロセスをモデル化し、ITシステム上で実行させながら、実績データ(処理時間、担当者別負荷、例外発生率)をリアルタイムに収集・分析して、ボトルネックを継続的に排除し続けるマネジメント体系です。静的なマニュアルではなく、動くシステムとして業務を統制します。
重要ポイント・コア概念
- モデリング(Modeling):BPMNなどを用いて業務の流れ、条件分岐、担当組織を標準表記で図式化
- 実行(Execution):ワークフローシステムやBPMS(BPMソフトウェア)上でタスクを自動振り分け実行
- 監視(Monitoring):各タスクの滞留時間や処理件数をダッシュボードでリアルタイム監視(BAM:ビジネスアクティビティ監視)
- 最適化(Optimization):データに基づき不要ステップの削除やリソース再配置を継続実行
試験対策・午後II論文での活用法
午前IIではBPRとの相違点(BPRは一過性の抜本改革、BPMは継続的マネジメント)が問われる。午後I記述では、業務の遅延原因をプロセスマイニングやBPMツールで突き止め、手順変更を施す改善案を論理的に導出する。
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