システムアーキテクト午後II 小論文論述令和5年 春期
論述試験

問1 デジタルトランスフォーメーション (DX) を推進するための既存情報システムの改善について

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論述テーマ・問題背景

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近年,企業においては競争優位の獲得や企業自身の存続のために,デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進することが増えている。しかし,DX の推進に必要な情報が整備されていないなどの課題が原因で,推進が困難になる場合も多い。  そのため,システムアーキテクトは,課題を解決して DX の推進を支援する必要がある。このような課題には例えば,次のようなものがある。 ・飲料の製造販売会社で,自動販売機が保有する,販売した日時・場所・商品・電子マネー情報・ポイントカード ID などの POS 情報が,基幹情報システムに連携されていない。そのため,POS 情報を利用したキャンペーンやビジネスができない。 ・車載機器製造販売会社で,企業向けと個人向けがそれぞれ別の情報システムになっており,商品コードの体系が企業向けと個人向けで異なる。そのため,企業向け製品を個人向けに展開するビジネスが困難である。  このような場合,DX の推進のために情報システムを改善する必要がある。例えば,次のような改善が考えられる。 ・基幹情報システムに POS 情報を連携して,DX の推進に必要な情報を蓄積する。 ・マスター管理システムを追加し,部門別の情報システムと連携させ,データ項目の名寄せや,単位,区分の共通化と統合化を行い,全社や外部との共有を可能にする。  また,これらの情報システムを改善する際に工夫すべき点が考えられる。例えば,POS 情報を利用する場合,購入者の行動履歴を把握しつつ個人を特定できないようにするために情報の一部を匿名化したり,全社や外部とのデータ共有を可能にする場合,業務横断でのデータの活用を推進するためにデータ項目の意味を標準化したりする。  あなたの経験と考えに基づいて,設問ア〜設問ウに従って論述せよ。

論述設問(設問ア〜ウ)

各設問の文字数要件を確認し、論述骨子や構成案を作成してみましょう。

設問ア
文字数要件:400字以上800字以内
あなたが携わった DX の推進では,どのような課題があったか。DX の目的と情報システムの概要を含め,800 字以内で述べよ。
0 / 800 文字
設問イ
文字数要件:800字以上1600字以内
設問アで述べた課題の解決のために,情報システムをどのように改善しようとしたか。解決できると考えた理由を含め,800 字以上 1,600 字以内で具体的に述べよ。
0 / 1600 文字
設問ウ
文字数要件:600字以上1200字以内
設問イで述べた情報システムの改善において,何のためにどのような工夫を検討したか。600 字以上 1,200 字以内で具体的に述べよ。
0 / 1200 文字

【出題趣旨・解答要旨・採点講評】IPA公式発表

まずは自身の骨子案を作成してみましょう。「解答要旨を見る」「採点講評を見る」をクリックすると公式の要旨・評価基準が開きます。

【出題趣旨 / 解答要旨】
【採点講評 / 評価基準】
問1 では,デジタルトランスフォーメーション(DX)を具体的に表現できていた論述からは,実際にDX に関わった経験がうかがえた。一方で,業務の改革や改善を伴わない,現行業務の単純なIT 化・デジタル化をDXとしていた論述も散見された。論述されているDX の目的,目的の達成を阻害する情報システム上の課題,課題の解決手段としての改善内容,その際の工夫点について,それぞれの論理的整合が取れていないものもあった。DX の取組が増えてきている中,システムアーキテクトは,DX を現行業務のデジタル化ではなく,デジタル技術による業務の改革や新しい業務・ビジネス・サービスの創造と捉え,情報システムの開発・改修に際して,本来の目的や真の課題などを把握して,適切な提案や計画立案を行うことを心掛けてほしい。
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💡 推薦ポイント:午後II論文で求められる「アーキテクトとしての工夫とリーダーシップ」を、A判定合格論文の実例を通じて具体化できます。
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