アジャイル開発・調達・契約管理 重要度:★★★出題: AM2・PM1・PM2
請負契約と準委任契約(履行割合型・成果完成型)およびFP/T&M契約
うけおいけいやくとじゅんいにんけいやく / Contract Types (Fixed-Price, Time & Materials, Quasi-Mandate)
仕事の完成に対して報酬を支払う「請負契約」と、業務の遂行自体(善管注意義務)を目的とする「準委任契約(民法改正による履行割合型と成果完成型)」の法的・実務的区分です。
3行速習ポイント
- 仕事の完成に対して報酬を支払う「請負契約」と、業務の遂行自体(善管注意義務)を目的とする「準委任契約(民法改正による履行割合型と成果完成型)」の法的・実務的区分です。
- また、国際標準のPMBOKでは固定価格契約(FP:FFP/FPIF/FP-EPA)、実費償還契約(CR:CPFF/CPIF/CPAF)、タイム・アンド・マテリアル契約(T&M)のコストリスク配分を理解します。
- 試験対策:午前IIの調達マネジメント・法務問題で毎年出題され、午後I・午後IIでも「要件不確定な上流・PoCは準委任、要件確定後の開発は請負」という多段階契約の設計として重要です。
図解
図IT調達における主要契約類型の特性とコストリスク配分比較方式・特性の対比
要件の不確実性と完成責任・コスト超過リスクの所在に応じた契約選択⚖️ 対比軸:[要件明確 / 受注者リスク高]請負契約 / 固定価格契約 (FFP・FPIF)VS[要件探索 / 発注者リスク高]準委任契約(履行割合型) / T&M契約VS[リスク共有 / インセンティブ]実費償還・インセンティブ契約 (CPIF / FPIF)
請負契約 / 固定価格契約 (FFP・FPIF)要件明確 / 受注者リスク高
成果物の完成に報酬を支払いコスト超過リスクは受注者が負担
要件が明確な基本設計〜結合テスト工程に適します。受注者は完成責任と契約不適合責任を負うため、発注時に仕様と検収基準を明確に定める必要があります。
準委任契約(履行割合型) / T&M契約要件探索 / 発注者リスク高
専門業務の遂行自体(工数・期間)に対価を支払う契約
要件定義の上流支援、PoC検証、アジャイル開発に適します。受注者は善管注意義務を負いますが完成保証はないため、発注者側の主体的関与と進捗確認が不可欠です。
実費償還・インセンティブ契約 (CPIF / FPIF)リスク共有 / インセンティブ
実費精算に目標コスト達成や納期短縮の報奨金を連動させる契約
技術的難易度が高い研究開発や大規模案件において、目標コストからの節約額を発注者・受注者で所定の比率(例:60:40)で分け合い、コスト抑制動機を高めます。
💡 発注者からベンダー社員へ直接作業指示を出すと『偽装請負(労働者派遣法違反)』になるため、指示は必ずベンダー側管理責任者(PM/PL)を通す
概要と本質
仕事の完成に対して報酬を支払う「請負契約」と、業務の遂行自体(善管注意義務)を目的とする「準委任契約(民法改正による履行割合型と成果完成型)」の法的・実務的区分です。また、国際標準のPMBOKでは固定価格契約(FP:FFP/FPIF/FP-EPA)、実費償還契約(CR:CPFF/CPIF/CPAF)、タイム・アンド・マテリアル契約(T&M)のコストリスク配分を理解します。
重要ポイント・コア概念
- 仕事の完成義務と契約不適合責任を負う『請負契約』と、善管注意義務に基づき専門業務を遂行する『準委任契約(履行割合型・成果完成型)』の法的特性と使い分け
- PMBOKにおける固定価格契約(FFP/FPIF:受注者コストリスク大)、実費償還契約(CPFF/CPIF:発注者コストリスク大)、T&M契約のリスク配分設計と偽装請負の防止
- 定量的効果例:不確実性の高いAI精度検証フェーズを準委任契約、要件確定後の本開発フェーズを請負契約とする二段階契約を採用し、ベンダーとの仕様範囲トラブルをゼロ化
午後I記述・午後II小論文試験での攻略ポイント
午前IIの調達マネジメント・法務問題で毎年出題され、午後I・午後IIでも「要件不確定な上流・PoCは準委任、要件確定後の開発は請負」という多段階契約の設計として重要です。
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