データセンター・仮想化・無線LAN・IoT 重要度:★★★出題: AM2・PM1・PM2
VXLAN と BGP EVPN
ぶいえっくすらんとびーじーぴーいーぶいぴーえぬ / Virtual eXtensible LAN & Ethernet VPN
イーサネットフレームをUDP/IPパケットにカプセル化してL3ネットワーク上に大規模な論理L2オーバーレイ網を構築する技術。
3行速習ポイント
- 24ビットのVNI(VXLAN Network Identifier)により、VLANの4,094個の制約を超えて約1,677万個のテナント分離が可能
- VTEP(VXLAN Tunnel End Point)がカプセル化・非カプセル化を担い、アンダーレイのL3網(OSPF/BGP)上で転送
- BGP EVPNを導入することで、マルチキャストによるフラッディングに頼らずMP-BGPでMACアドレスとVTEPの対応を学習
図解
図VXLAN オーバーレイ・カプセル化構造
Overlay
オーバーレイ層(論理L2網 / VNI)
元のイーサネットフレームをVXLANヘッダ(24bit VNI)で識別
↕
VTEP
VTEP(カプセル化 / 非カプセル化)
ループバックIPをVTEPに割当て、UDPヘッダ+外側IPヘッダを付与
↕
Underlay
アンダーレイ層(物理L3網 + MP-BGP EVPN)
OSPF/BGPでVTEP間を疎通し、EVPNでMACとVTEPの対応を広告
概要と本質
データセンターやクラウド基盤において、物理ラックやL3スイッチを跨いで仮想マシン(VM)のライブマイグレーションやマルチテナントL2延伸を実現するオーバーレイ技術です。外側から「外側イーサネットヘッダ+外側IPv4ヘッダ+UDPヘッダ+VXLANヘッダ(VNI含む)+元のイーサネットフレーム」の構造を持ちます。
重要ポイント・コア概念
- VTEPのIPアドレスには物理IFではなくループバックインタフェースを割り当て、物理IF1本に障害が起きてもOSPF等の迂回経路でVTEPを継続稼働させる
- EVPN(Ethernet VPN)はコントロールプレーンとしてMP-BGPを用い、VMのMACアドレス・VNI・VTEP IPの組を広告・学習する
- ESI(Ethernet Segment Identifier)を設定することで複数のVTEP(L3SW)をアクティブ・アクティブでマルチホーミング接続可能
午後I・午後II記述試験での攻略ポイント
午後II(令和6年春問1など)で丸ごと1問出題される最頻出テーマです。カプセル化ヘッダの並び順(UDPヘッダ→VXLANヘッダ→元のイーサネットフレーム)と、VTEPをループバックIFに設定する理由を確実に押さえてください。
午後記述で使える加点キーワード(クリックでコピー)
この用語が出題された過去問を解く(1分演習)
即時アウトプットで定着ネットワークスペシャリスト 過去問演習で実践力を鍛える