概念データモデリング・E-R図 重要度:★★★出題: AM2・PM1・PM2
弱エンティティ(依存エンティティ)と識別リレーションシップ
じゃくえんてぃてぃとしきべつりれーしょんしっぷ / Weak Entity & Identifying Relationship
自身の属性だけではインスタンスを一意に識別できず、親エンティティの主キーを自身の主キーの一部(複合主キー)として継承することで識別される従属エンティティ。
3行速習ポイント
- 「受注」に対する「受注明細」、「コース」に対する「セクション」、「テスト設問」に対する「テスト設問選択肢」などが代表例
- 親エンティティの主キー(例:受注番号)を外部キーかつ主キーの一部として引き継ぎ、そこに枝番(例:受注明細番号)を加えて複合主キーを構成する
- 親インスタンスが消滅すると弱エンティティも存在意味を失う(ライフサイクルを共にする)
図解
図親エンティティから弱エンティティへの主キー継承
1親エンティティ(受注)
強エンティティ主キー:{ 受注番号 }(単独で一意識別可能)
2子エンティティ(受注明細)
弱エンティティ複合主キー:{ 受注番号(FK), 受注明細番号 }
3孫エンティティ(出荷分納明細)
階層継承複合主キー:{ 受注番号(FK), 受注明細番号(FK), 分納回 }
概要と本質
概念データモデリングにおいて、主キーの継承構造(キー構造の伝播)を読み解く鍵となる概念です。IPAの午後I・午後II試験で採用されている自然キーベースのモデリングでは、親から子・孫へと主キー属性が引き継がれていくため、どのエンティティが親の主キーを主キーの一部として持つかを正確に判別する必要があります。
重要ポイント・コア概念
- 識別リレーションシップ(親子関係):親の主キーが子の「主キーの一部(実線下線かつ破線下線)」になる
- 非識別リレーションシップ(参照関係):親の主キーが子の「非キー属性としての外部キー(破線下線のみ)」になる
- 帳票や画面上で連番(1, 2, 3...)が親ごとに1から振り直されている場合は、必ず親の主キー+連番の複合主キーとなる
午後I・午後II記述試験での攻略ポイント
関係スキーマの穴埋めでは、「明細番号」「枝番」「選択肢#」「履歴年月日」などの属性を見たら、それ単独では全行を一意に識別できないため、必ず上位エンティティの主キー属性を複合主キー(実線+破線下線)として含めるようにしてください。
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