システム監査技術者午後II 小論文論述平成30年 春期
論述試験

問1 アジャイル型開発に関するシステム監査について

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論述テーマ・問題背景

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情報技術の進展,商品・サービスのディジタル化の加速,消費者の価値観の多様化など,ビジネスを取り巻く環境は大きく変化してきている。競争優位性を獲得・維持するためには,変化するビジネス環境に素早く対応し続けることが重要になる。 そのため,重要な役割を担う情報システムの開発においても,ビジネス要件の変更に迅速かつ柔軟に対応することが求められる。特に,ビジネス要件の変更が多いインターネット関連ビジネスなどの領域では,非ウォータフォール型の開発手法であるアジャイル型開発が適している場合が多い。 アジャイル型開発では,ビジネスに利用可能なソフトウェアの設計から,コーディング,テスト及びユーザ検証までを1〜4週間などの短期間で行い,これを繰り返すことによって,ビジネス要件の変更を積極的に取り込みながら情報システムを構築することができる。また,アジャイル型開発には,開発担当者とレビューアのペアによる開発,常時リリースするためのツール活用,テスト部分を先に作成してからコーディングを行うという特徴もある。その一方で,ビジネス要件の変更を取り込みながら開発を進めていくので,開発の初期段階で最終成果物,スケジュール,コストを明確にするウォータフォール型開発とは異なるリスクも想定される。 システム監査人は,このようなアジャイル型開発の特徴,及びウォータフォール型開発とは異なるリスクも踏まえて,アジャイル型開発を進めるための体制,スキル,開発環境などが整備されているかどうかを,開発着手前に確かめる必要がある。 あなたの経験と考えに基づいて,設問ア〜ウに従って論述せよ。

論述設問(設問ア〜ウ)

各設問の文字数要件を確認し、論述骨子や構成案を作成してみましょう。

設問ア
文字数要件:400字以上800字以内
あなたが関係する情報システムの概要,アジャイル型開発手法を採用する理由,及びアジャイル型開発の内容について,800字以内で述べよ。
0 / 800 文字
設問イ
文字数要件:800字以上1600字以内
設問アで述べた情報システムの開発にアジャイル型開発手法を採用するに当たって,どのようなリスクを想定し,コントロールすべきか。ウォータフォール型開発とは異なるリスクを中心に,700字以上1,400字以内で具体的に述べよ。
0 / 1600 文字
設問ウ
文字数要件:600字以上1200字以内
設問ア及び設問イを踏まえて,アジャイル型開発を進めるための体制,スキル,開発環境などの整備状況を確認する監査手続について,監査証拠及び確認すべきポイントを含め,700字以上1,400字以内で具体的に述べよ。
0 / 1200 文字

【出題趣旨・解答要旨・採点講評】IPA公式発表

まずは自身の骨子案を作成してみましょう。「解答要旨を見る」「採点講評を見る」をクリックすると公式の要旨・評価基準が開きます。

【出題趣旨 / 解答要旨】
【採点講評 / 評価基準】
【採点講評】 は,設問アでは,アジャイル型開発の内容について論述していない解答や,情報システムの内容の論述にとどまっている解答が多かった。設問イでは,設問アで述べた情報システムの開発にアジャイル型開発手法を採用するに当たってのリスクとコントロールを求めているが,一般的な内容で具体性のない論述や,リスクだけでコントロールが記述されていない解答が散見された。設問ウでは,体制,スキル,開発環境などの整備状況を開発着手前に確認する監査手続を求めているが,運用段階での監査手続を論述している解答が目立った。また,監査手続ではなく,監査結果を論述している解答も多かった。解答に当たっては,問題文と設問をよく読み,題意を踏まえて論述してほしい。
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