プロジェクトマネジメント 重要度:★★★出題: AM・PM
アーンドバリューマネジメント (EVM)
あーんどばりゅーまねじめんと / Earned Value Management (EVM)
プロジェクトの進捗とコストを「金額換算した価値(EV)」で統合管理し、将来の完成コストや工期を予測する手法。
3行速習ポイント
- PV(計画値)・EV(出来高)・AC(実コスト)の3つの基本指標でプロジェクト状況を定量評価
- コスト効率CPI(EV/AC)とスケジュール効率SPI(EV/PV)が1.0以上なら良好、1.0未満なら悪化
- コスト差異CV(EV-AC)とスケジュール差異SV(EV-PV)により問題の早期発見・是正が可能
図解
図EVM(アーンドバリューマネジメント)の3大基本値と差異・効率指標構成要素・基本原則
PV(計画価値)・EV(出来高価値)・AC(実コスト)の比較による進捗・予算の統合評価🏛 EVM(アーンドバリューマネジメント)の3大基本値と差異・効率指標(中核を構成する 4 つの柱)
計画ベースライン
PV(Planned Value:計画価値)
評価時点までに完了しているはずの作業に割り当てられた予算額
プロジェクト初期に策定したスケジュールとコストのベースライン(計画曲線)。完了時総予算はBAC(Budget at Completion)と呼ばれ、進捗遅延を測る基準値となる。
実績出来高(主役)
EV(Earned Value:アーンドバリュー / 出来高)
評価時点までに「実際に完了した作業」を予算金額に換算した価値
EVMの中核指標。費やした時間ではなく「完了した成果物の価値(完了率×予算額)」で進捗を測定するため、消化工数だけでは見えない真の進捗状況を客観的に把握できる。
投入コスト実績
AC(Actual Cost:実コスト)
評価時点までに作業遂行のために実際に支出・発生した総コスト
投入した人件費や外注費・機材費などの実績合計額。EV(出来高)とAC(実コスト)を比較することで、成果に対して予算を使いすぎていないかを正確に判定する。
評価・将来予測
効率指数(SPI / CPI)と完成時予測(EAC)
SPI=EV/PV(進捗効率)・CPI=EV/AC(コスト効率)・EAC予測
SPI<1.0はスケジュール遅延、CPI<1.0は予算超過を示す。現在のコスト効率が今後も続く場合、完成時総コスト見積り EAC = AC + (BAC - EV) ÷ CPI(または BAC ÷ CPI)で予測する。
💡 計算公式の覚え方:すべての式は「EV(出来高)が先頭(左辺・分子)」! SV=EV-PV、CV=EV-AC、SPI=EV÷PV、CPI=EV÷AC(差がプラス・比が1.0以上なら順調)。
概要と本質
PMBOK準拠の進捗管理手法です。従来の「消化工数」や「予定日数」だけの管理では、「予定通り予算を使い切ったが作業が半分しか終わっていない」事態を見抜けません。EVMは「完成した作業の価値(EV)」を金額で測ることで、真の進捗率を可視化します。
重要ポイント・コア概念
- PV(Planned Value):現時点までに達成予定だった作業の予算額
- EV(Earned Value):現時点で実際に完了した作業の予算額
- AC(Actual Cost):現時点で実際に投じたコスト実績
- CPI = EV / AC (1.0未満はコスト超過) / SPI = EV / PV (1.0未満は遅延)
- EAC(完成時総コスト予測) = BAC / CPI
応用情報(午前択一・午後長文記述)での出題・得点戦略
午前計算問題の鉄板テーマ。CPI・SPIの計算式、CV・SVの符号判定(プラスが良好)、EACの計算は確実に暗記すること。午後プロジェクトマネジメント分野でもグラフ読解とリカバリ施策の記述が出題されます。
