経営戦略・システム戦略・企業と法務 重要度:★★★出題: AM・PM

クロスSWOT分析

くろすすうぉっとぶんせき / Cross SWOT Analysis
内部環境(強みS・弱みW)と外部環境(機会O・脅威T)を掛け合わせ、実行可能な4パターンの具体戦略を導出する手法。

3行速習ポイント

  • SO戦略(攻めの戦略):自社の強み(S)を活かして市場機会(O)を最大限に掴む最優先戦略
  • WO戦略(改善戦略):弱み(W)を補強・克服して市場機会(O)を取り込む戦略
  • ST戦略(差別化戦略):強み(S)を活かして競合や規制などの外部脅威(T)を回避・突破する戦略

図解

図クロスSWOT分析による4つの戦略オプション導出マトリクス2軸×4象限マトリクス
内部環境(強みS・弱みW)× 外部環境(機会O・脅威T)の交差による具体施策化
↕【縦軸】外部環境要因:上段: 機会(Opportunities)↔下段: 脅威(Threats)
↔【横軸】内部環境要因:左列: 強み(Strengths)──▶右列: 弱み(Weaknesses)
【左上】SO戦略(強み × 機会:積極攻勢)
積極拡大(攻め)
自社のコア強みを活かし市場の成長機会を最大限に獲得
独自の技術力や顧客基盤(強み)に経営資源とIT投資を集中投下し、市場拡大や規制緩和(機会)の波に乗って一気に競合他社を引き離す最優先の成長戦略。
【右上】WO戦略(弱み × 機会:弱点補強・機会獲得)
段階改善(補完)
外部提携やシステム導入で自社の弱みを補い好機を掴む
市場に大きなビジネスチャンス(機会)があるものの自社リソースやノウハウが不足(弱み)している場合、SaaS活用や他社アライアンスで迅速に弱点を補完して参入する戦略。
【左下】ST戦略(強み × 脅威:差別化・脅威打開)
差別化防衛
他社が模倣できない強みを盾に外部脅威を回避・無力化
新規参入の増加や価格競争(脅威)に対し、自社ならではの高品質サポートや独自データ連携(強み)によって非価格競争へ持ち込み、顧客離反を防ぐ差別化戦略。
【右下】WT戦略(弱み × 脅威:防御・撤退・縮小)
縮小・撤退判断
致命傷を避けるための不採算事業整理・リスク最小化
自社が苦手とする領域(弱み)で市場縮小や強力な競合参入(脅威)が重なる場合、深追いを避けてコスト圧縮・業務集約・早期撤退を行い経営体力を守る防衛戦略。
💡 午後問2(経営戦略)では、本文中の「自社の強み(S)」と「市場の追い風(O)」を結びつけて積極投資を行う『SO戦略』の具体的内容を抜き出す設問が最頻出。

概要と本質

単に現状の強み・弱み・機会・脅威を列挙するSWOT分析から一歩進め、両者をマトリクス状に交差させて「どのような施策を打つべきか」という具体的アクションプランを策定するための強力な思考ツールです。

重要ポイント・コア概念

  • SO戦略(強み×機会):最も積極的な投資を行い、一気に市場リーダーを狙う
  • WO戦略(弱み×機会):提携やアウトソーシング、IT導入で弱点を補いチャンスを逃さない
  • ST戦略(強み×脅威):自社のコア技術やブランド力で競合参入や市場縮小を防御・打開
  • WT戦略(弱み×脅威):最悪のシナリオを想定し、事業縮小や撤退、リスクヘッジを図る

応用情報(午前択一・午後長文記述)での出題・得点戦略

午後記述の経営戦略設問において、「本文中のどの記述がS/W/O/Tに該当し、どのような施策(SO/WO/ST/WT)に結実しているか」を読み取らせる問題が定番です。本文の下線部から的確にキーワードを抽出しましょう。

午後記述で使える加点キーワード(クリックでコピー)

理解を深める推薦副読本

この用語の背景理論・実務動向を深く理解し、午後II小論文の説得力を劇的に高める必読書

PR
経営戦略全史 〔完全版〕
ISBN: 4296124552
🏆 ビジネス書大賞・戦略論の決定版

経営戦略全史 〔完全版〕

三谷 宏治 著 / 日経ビジネス人文庫

100年におよぶ経営戦略論の変遷を体系網羅ポジショニング派(ポーター等)とケイパビリティ派の対比現代のアダプティブ戦略・オープンイノベーションまで一望
なぜこの用語の理解に役立つのか

『クロスSWOT分析』の背景にある理論と実践知を体系的に理解し、午後記述・小論文の得点力へ直結させることができます。

午後記述試験(AP)・実戦解答への応用ポイント

単一のフレームワークに偏らず、外部環境(ポジショニング)と内部資源(ケイパビリティ)の複眼的な視点から事業戦略とIT投資の整合性を論述できるようになります。

※価格・在庫状況は各ECモールの最新情報をご確認ください(もしもアフィリエイト経由)