エンタープライズアーキテクチャ・システム企画 重要度:★★★出題: AM2・PM1

共通フレーム2013(SLCP)

きょうつうふれーむ / えすえるしーぴー / Software Life Cycle Processes (SLCP) Common Frame 2013
ソフトウェアの構想立案から廃棄に至る全ライフサイクルの作業項目・成果物を標準定義したIPAの共通言語基盤。

3行速習ポイント

  • ISO/IEC 12207(JIS X 0160)をベースに、日本の商習慣や超上流工程を詳細に補強したガイドライン。
  • 発注者と受注者の間で「作業範囲」「責任分担」「成果物」に関する認識齟齬・言った言わないを防ぐ。
  • 午前IIで各プロセス(企画、要件定義、開発、運用、保守)の入力と出力(成果物)が厳格に出題される。

図解

図共通フレーム2013の主要プロセス体系プロセス・手順フロー
ソフトウェアライフサイクルの標準プロセス連鎖
▶ 進行順序:1. 発注者責任➔2. 発注者主導➔3. 受注者実行➔4. 継続運用
11. 企画プロセス
発注者責任
構想立案 & 計画策定
経営目的の達成に向けてシステム化構想とシステム化計画を策定し、投資対効果(ROI)とリスクを精査してプロジェクト予算の承認を得る発注者責任の起点プロセス。
22. 要件定義プロセス
発注者主導
利害関係者要求の確立
発注者が主体となって利害関係者の要求を整理・優先順位付けし、BPR後の業務手順・機能仕様・非機能要件グレードを合意文書化するプロセス。
33. 開発プロセス
受注者実行
設計・実装・テスト
合意された要件定義書に基づき、システム方式設計、ソフトウェア詳細設計、プログラミング、単体・結合・システム適格性確認テストを遂行する構築プロセス。
44. 運用・保守プロセス
継続運用
サービス提供と改修
本番環境への移行・稼働後に、SLAに基づく日々の安定運用と監視を行い、法改正やビジネス環境変化に応じたシステム改修(保守)を継続するプロセス。
💡 午前IIでは企画・要件定義・開発・運用・保守の役割分担が頻出。午後IIでは発注者責任で企画・要件定義を完遂し、ベンダーとの認識齟齬を防いだ統制を描く。

概要と本質

共通フレームは、システム開発に関わるすべてのステークホルダーが同じ言葉で作業内容を合意できるようにするための「作業の共通ものさし」です。2013年版では特に超上流(企画・要件定義)が大幅に拡充され、経営戦略からIT戦略への連携が体系化されています。

重要ポイント・コア概念

  • 主要プロセス群:企画プロセス、要件定義プロセス、開発プロセス、運用プロセス、保守プロセス
  • 支援プロセス:文書化、構成管理、品質保証、検証、妥当性確認、監査
  • 組織プロセス:マネジメント、インフラストラクチャ、改善、教育訓練
  • 可視化と合意形成:どの成果物を誰がいつ作成・承認するかを合意し契約トラブルを防止

試験対策・午後II論文での活用法

午前IIの鉄板問題。『システム化構想立案プロセスのアクティビティとして適切なものはどれか』『要件定義プロセスの成果物は何か』が問われる。企画プロセス(構想・計画)と要件定義プロセスの境界線を正確に区別して覚えること。

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