エンタープライズアーキテクチャ・システム企画
午前II午後I午後II論文
非機能要件グレード
Non-Functional Requirements Grade (IPA) / ひきのうようけんぐれーど
IPAが策定した、可用性・性能・運用保守性・移行性・セキュリティ等の非機能要件を客観的に合意するための標準ツール。
3行要約(速習ポイント)
- 16つの大項目(可用性、性能・拡張性、運用保守性、移行性、セキュリティ、システム環境)から構成される。
- 2「24時間365日止めないで」といった過剰要求(コスト肥大化)を防ぎ、システムの重要度に応じた適正水準を合意する。
- 3午後I記述・午後II論文において、非機能要件の検討漏れを防ぐ鉄板フレームワーク。
概念・アーキテクチャ図解
システムの信頼性と品質を担保する6本柱
概要・背景・本質
「画面が動くか」「計算が合うか」といった機能要件に比べ、非機能要件は目に見えにくく、後から「レスポンスが遅い」「夜間バッチが終わらない」「バックアップから復旧できない」といった重大インシデントに発展しがちです。非機能要件グレードは、システムの社会的重要度(モデルシステム)に応じてグレード1〜5を選択し、約240の評価項目をチェックシート形式で漏れなく合意します。
コア概念と着眼点
- 可用性(Availability):目標稼働率、年間ダウン許容時間、目標復旧時間(RTO)、目標復旧時点(RPO)
- 性能・拡張性(Performance):ピーク時トラフィック、画面応答速度(2秒以内等)、将来データ増加耐性
- 運用・保守性(Operability):バックアップ運用、監視体制、パッチ適用方針、計画停止スケジュール
- セキュリティ(Security):アクセス制御、通信・保存時暗号化、ログ監査、脆弱性診断基準
ITストラテジスト試験(午後I記述・午後II論文)での論述ポイント
午後I記述で「可用性の要件を満たすための二重化構成やRTOの算出」が頻出。午後II論文では、クラウド移行や基幹刷新の論述において『IPAの非機能要件グレードを活用し、可用性と性能の目標値を業務部門長と事前に握り、過剰なインフラコストを抑制した』と書くとプロの筆致になる。
小論文で使える実践フレーズ・キーワード
理解を深める推薦副読本
この用語の背景理論・実務動向を深く理解し、午後II小論文の説得力を劇的に高める必読書
ISBN: 4873119820
🏗️ EA・SoR/SoE・モダナイゼーションの名著
ソフトウェアアーキテクチャの基礎 エンジニアリングに基づく体系的アプローチ
マーク・リチャーズ, ニール・フォード 著 / オライリー・ジャパン
アーキテクチャ特性(非機能要件)の定義と優先度付けモジュラリティ、マイクロサービス、イベント駆動設計のトレードオフレガシーシステムの段階的刷新(モダナイゼーション)設計
なぜこの用語の理解に役立つのか
『非機能要件グレード』の背景にある理論と業界動向を体系的に理解し、実務や小論文に直結する戦略的視点を深掘りできます。
午後II小論文(ST論文)への応用・加点ポイント
エンタープライズアーキテクチャ(EA)やSoR/SoE連携、クラウド移行のアーキテクチャ方針を決定した根拠(トレードオフ判断)を論述する際の強力な武器になります。
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