セキュリティ・法務・リスクマネジメント 重要度:★★★出題: AM2・PM1・PM2
BCP / BCM
びーしーぴー / びーしーえむ / Business Continuity Plan / Management
自然災害やサイバー攻撃等の有事において、中核事業を早期復旧・継続するための計画(BCP)と継続的運用体制(BCM)。
3行速習ポイント
- BCP(計画書)を一回作って終わりにせず、BCM(訓練・評価・改善のマネジメント活動)としてPDCAを恒久的に回す。
- BIA(ビジネスインパクト分析)に基づき、目標復旧時間(RTO)と目標復旧時点(RPO)を合意する。
- ITストラテジストは、データセンターの遠隔地二重化やクラウドDR(ディザスタリカバリ)構成を設計する。
図解
図BCP/BCMにおける有事の復旧曲線(RTOとRPO)プロセス・手順フロー
業務停止から中核機能復旧までのタイムライン指標▶ 進行順序:1. 有事発生➔2. データ時点➔3. 復旧期限➔4. 完全復旧
1有事発生(障害・被災)
有事発生業務レベルが瞬時にゼロへ
大地震や広域停電、ランサムウェア感染等によりデータセンターや基幹サーバーが停止し、業務遂行能力が一気にゼロ(または縮退状態)へ落ち込む起点。
2RPO (目標復旧時点)
データ時点データ消失許容限界
障害発生時点から遡って「過去どの時点のデータまで失わずに復元するか」の目標値(例:1時間前)。同期レプリケーションや高頻度バックアップで担保する。
3RTO (目標復旧時間)
復旧期限業務再開目標リミット
有事発生から「最重要の中核業務をいつまでに非常用環境で再開させるか」の目標時間(例:4時間以内)。最大許容停止時間(MTPD)より短く設定する。
4通常操業への全面復帰
完全復旧平常運転へのリカバリ
DRサイト(遠隔地クラウド等)での縮退稼働から、完全復旧した本番環境へデータを同期・切り戻し、全業務を平常時の100%水準へ全面復帰させる段階。
💡 午後I・午後IIでは重要業務の目標復旧時間(RTO)と目標復旧時点(RPO)を定義し、イミュータブルバックアップと年次の実地切替訓練(BCM)をセットで論じる。
概要と本質
地震・水害や大規模ランサムウェア感染によって基幹システムが全面停止した際、何日も業務が止まれば企業は破綻します。BCP/BCMは、中核事業を特定し、限られた経営資源(代替オフィス、予備サーバー、要員)で最低限のサービスを許容停止時間内に再開させるための経営戦略です。
重要ポイント・コア概念
- BIA(ビジネスインパクト分析):業務停止に伴う金銭的・社会的損失を時間経過とともに試算
- RTO(目標復旧時間):業務をいつまでに再開させるか(例:24時間以内)
- RPO(目標復旧時点):障害発生時から過去何時間前までのデータ消失を許容するか(例:1時間前)
- DR(Disaster Recovery):遠隔地クラウドへのリアルタイムデータレプリケーションと切替訓練の実施
試験対策・午後II論文での活用法
午後I記述問題で「RTOとRPOの計算」「バックアップ方式(フル・差分・増分)と復旧手順の選定」が超頻出。午後II論文では、災害対策やランサムウェア対策において『オフラインのイミュータブル(改ざん不能)バックアップを遠隔地に確保し、年2回の切り替え訓練をBCMサイクルに組み込んだ』と書くと高得点。
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