暗号技術・PKI・認証基盤 重要度:★★★出題: AM2・PM1
FIDO2 / WebAuthn / パスキー (Passkeys)
ふぁいどつー / うぇぶおーすん / ぱすきー / Fast Identity Online 2 / Web Authentication / Passkeys
公開鍵暗号方式と端末内の生体認証・PINを組み合わせ、パスワードをネットワーク上に一切流さないフィッシング耐性のある認証規格。
3行速習ポイント
- 登録時:認証器(スマホやセキュリティキー)内部で鍵ペアを生成し、公開鍵のみをRP(Webサーバ)へ登録
- 認証時:RPが生成したランダムなチャレンジ(乱数)に対し、利用者の生体認証等でロック解除した秘密鍵でデジタル署名を返却
- 認証器がブラウザから渡された接続先オリジン(RP ID)を検証するため、偽サイト(フィッシングサイト)では署名が成立しない
図解
図FIDO2 / WebAuthn(パスキー)のフィッシング耐性認証フロー
11. 鍵ペア生成・公開鍵登録
初期登録認証器内のセキュア領域で鍵ペアを生成
スマホやセキュリティキーのTPM/Secure Enclave内で接続先ドメイン(RP ID)専用の秘密鍵と公開鍵を生成し、公開鍵のみをRPサーバへ登録
22. チャレンジ(乱数)の要求・発行
認証開始ログインごとに使い捨てのランダム値を生成
RPサーバが予測不能なチャレンジ(乱数)を生成してブラウザへ送信し、リプレイ攻撃(盗聴データの再送)を防止
33. オリジン検証と生体認証ロック解除
フィッシング遮断RP ID一致確認+端末内での指紋・顔認証
ブラウザが接続先ドメイン(RP ID)を検証(偽サイトならここで不一致停止)。生体情報は外部送信せず端末内の秘密鍵ロック解除のみに使用
44. デジタル署名応答と公開鍵検証
認証成立秘密鍵でチャレンジに署名しRPが公開鍵で検証
認証器がチャレンジ+オリジン情報に秘密鍵で署名して返却。RPサーバが登録済み公開鍵で署名を検証し本人確認完了
💡 パスワードや共有シードをネットワークに一切流さず、ブラウザが接続先オリジン(RP ID)を自動検証するためフィッシングサイトでは署名が成立しない
概要と本質
SMSやTOTPによるワンタイムパスワードはリアルタイム型フィッシング(中間者プロキシ攻撃)によって突破される事例が多発しています。FIDO2/パスキーはオリジンバインディング(接続先ドメインと鍵の紐付け)により、原理的にフィッシング被害をゼロにする次世代パスワードレス認証です。
重要ポイント・コア概念
- 生体情報の非送信:指紋や顔データは端末内のセキュア領域(TPM/Secure Enclave)から外部へ一切送信されない
- チャレンジ&レスポンス署名:毎回異なる乱数(チャレンジ)に署名するため、通信を盗聴してもリプレイ攻撃が不可能
- パスキー(同期パスキー):FIDOクレデンシャル(秘密鍵)をiCloudキーチェーンやGoogleパスワードマネージャ等でE2E暗号化同期し、機種変更時の利便性を向上
午後記述・情報セキュリティ対策での攻略ポイント
令和6年・令和7年の午前IIおよび午後試験で連続出題。「なぜTOTPはフィッシングで突破されるのにFIDO2/パスキーは防げるのか(オリジン検証の有無)」を正確に説明できるようにしましょう。
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