システムアーキテクト午後II 小論文論述平成30年 秋期
論述試験

問3 組込みシステムのAI利用, IoT化などに伴うデータ量増加への対応について

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論述テーマ・問題背景

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ディジタル化の進展に伴い,組込みシステムの処理するデータ量は増加の傾向にある。サーバ容量・通信容量の拡大を背景に,IoT 化のためにセンサ数を増やす,より高度なセンサを利用することなどから,機器の処理するデータ量が増加している。また,音声・画像といったデータ量の大きな情報を処理する機器も増えている。 処理するデータ量が増加する一方,組込みシステムゆえの制約もある。CPU 性能及びメモリ容量の制約に加え,例えば,バッテリ駆動の機器では,稼働時間を確保するために消費電力を抑える必要があり,モバイル機器では,重量・形状,及び振動といった条件から,利用できる周辺機器も制約されることがある。 これら組込みシステムの制約に対しては,システム構成要素の性能向上,構成要素間の機能分担の変更,外部機器との機能分担・処理負荷分担の変更など,例えば,次のような工夫によって解決を図ることができる。 ・データ処理をハードウェア化し,CPU への負担を増やさずに処理能力を上げる。 ・常時監視機器などで,機器内部へのデータ蓄積と通信頻度のバランスをとる。 ・運用コストと機器コストのバランスを考慮し,通信を用いてデータを未加工のまま送ることによって処理負荷を下げ,機器コストを下げる。 ・AI など高度な処理はサーバ側で行い,データ収集・結果出力は端末機器が行う。 組込みシステムのシステムアーキテクトは,様々な制約の下で,データ量の増加に対応して,要求される機能・性能を実現する組込みシステムを構築しなければならない。 あなたの経験と考えに基づいて,設問ア〜ウに従って論述せよ。

論述設問(設問ア〜ウ)

各設問の文字数要件を確認し、論述骨子や構成案を作成してみましょう。

設問ア
文字数要件:400字以上800字以内
あなたが開発に携わった組込みシステムの概要と,どのような機能・性能の要求で処理するデータ量を増加させる必要が生じたかを800字以内で述べよ。
0 / 800 文字
設問イ
文字数要件:800字以上1600字以内
設問アで述べた組込みシステムにおいて,データ量の増加で発生した問題,及び目的達成のためにシステムアーキテクトとして考案した解決策とそれを選択した理由について,800字以上1,600字以内で具体的に述べよ。
0 / 1600 文字
設問ウ
文字数要件:600字以上1200字以内
設問イで述べた解決策の達成度,開発段階で生じた未達事項などの問題,及び今後の課題について,600字以上1,200字以内で具体的に述べよ。
0 / 1200 文字

【出題趣旨・解答要旨・採点講評】IPA公式発表

まずは自身の骨子案を作成してみましょう。「解答要旨を見る」「採点講評を見る」をクリックすると公式の要旨・評価基準が開きます。

【出題趣旨 / 解答要旨】
【採点講評 / 評価基準】
では,組込みシステムにはそれぞれの制約がある中で,データ量の増加を伴う要求に対して,システムアーキテクトとしてどのように対応したか,システム設計の実践的能力がうかがえる論述を期待した。多くの論述は発生した問題への解決策とその選択理由をシステム設計の観点から具体的に論述していた。一方で,部分的な処理の対策内容の説明にとどまるなど,システム全体を俯瞰ふかんして解決策を検討する視点が乏しい論述も見受けられた。組込みシステムのシステムアーキテクトには,システム特有の制約を含めた特徴を把握し,仕様を達成する組込みシステムのアーキテクチャを構築する能力が求められる。IoT の進展とAI 活用の普及に際して,検討対象のシステムに関連した技術的視野を広くもち,適切なシステム設計を行うよう,心掛けてほしい。
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