IT戦略・ITガバナンス・投資評価
午前II午後I
重要度:
TA(テクノロジーアーキテクチャ)
よみがな: てくのろじーあーきてくちゃ
英語名称・略称: Technology Architecture (TA)
1行要約(本質)
EAの最下層であり、アプリケーションやデータを安全・安定に稼働させるハードウェア・OS・ネットワーク・クラウド基盤の標準規程。
3つの重要ポイント
1
技術参照モデル(TRM:Technical Reference Model)や標準技術リストを作成する。
2
サーバー、ストレージ、DB製品、クラウドサービス、セキュリティツールの選定基準を標準化する。
3
ITストラテジストは、ベンダーごとの独自技術によるロックインを防止し、インフラ調達コストを最小化する。
構造・プロセスの図解
図TA(テクノロジーアーキテクチャ)の標準インフラスタック
全体最適化されたインフラ基盤の標準化統制
セキュリティ&認証基盤
IDaaS / ゼロトラスト / 統合監視
IdP連携、多要素認証、SOC/SIEMによる全社統合ログ監視。
実行環境
クラウド&実行基盤
マルチクラウド / コンテナ / サーバーレス
Kubernetes、マネージドDB、IaCによる再現性の高い環境自動構築。
土台
ネットワーク&通信基盤
SD-WAN / SASE / 高速閉域網
拠点・リモート環境を結ぶセキュアかつ低遅延なネットワーク網。
概要・背景・本質
TAは、企業のITインフラストラクチャにおける標準技術とガイドラインを定義します。開発チームごとに異なるOSやDB、クラウドを採用することを防ぎ、運用保守の属人化解消とライセンスボリュームディスカウントを実現します。現代のTAでは、クラウドファースト、コンテナ化、ゼロトラストネットワークが基本原則となります。
コア概念と着眼点
- 技術参照モデル(TRM):企業が採用を認める標準技術(プログラミング言語、ミドルウェア、通信規格)の体系
- 標準プラットフォーム:パブリッククラウド(AWS/Azure/GCP)の利用標準規程とセキュリティベースライン
- ネットワーク基盤:SD-WANやゼロトラストアーキテクチャに基づく安全な社内・社外アクセス環境
- インフラTCOの低減:IaC(Infrastructure as Code)やマネージドサービスの活用による運用工数の半減
ITストラテジスト試験(午後I記述・午後II論文)での論述ポイント
午前II試験で「技術参照モデル(TRM)」がTAの成果物であることの確認が頻出。午後Iでは、オンプレミスの老朽化に伴うクラウド移行計画において、TAの標準技術ガイドラインに沿った移行先選定プロセスが問われる。