エンタープライズアーキテクチャ・システム企画
午前II午後I午後II論文
重要度:
クラウドネイティブ
よみがな: くらうどねいてぃぶ
英語名称・略称: Cloud Native
1行要約(本質)
クラウドの利点を最大限に引き出すため、コンテナ・マイクロサービス・サーバーレス・DevOpsを前提に構築された設計思想。
3つの重要ポイント
1
CNCF(Cloud Native Computing Foundation)が定義を主導する、現代エンタープライズITの標準パラダイム。
2
単にオンプレの仮想マシンをクラウドに移行(リフト&シフト)するだけでなく、クラウド最適化(クラウド最適化/モダナイズ)を行う。
3
急激なトラフィック急増へのオートスケーリングと、ダウンタイムなしの継続的デプロイを実現する。
構造・プロセスの図解
図クラウドネイティブを支える4本柱(CNCF)
高い俊敏性と回復力を実現する技術原則1. コンテナ技術
Docker / OCI
アプリと依存ライブラリをひとまとめにし、どこでも同一に高速起動。
2. サービスメッシュ
Istio / Envoy
サービス間通信の暗号化、トラフィック制御、可観測性を一元管理。
3. マイクロサービス
疎結合設計
ドメインごとに分割され独立リリース可能なサービス群。
4. 宣言型API / IaC
Kubernetes / Terraform
あるべき状態をコードで記述し、システムが自律的にその状態を維持。
概要・背景・本質
クラウドネイティブは、「クラウド上で作られた」という場所の問題ではなく、「回復性、管理性、可観測性に優れた疎結合システムを、自動化された手法で頻繁かつ予測可能に変更できること」を指します。インフラのプロビジョニングをコード化(IaC)し、CI/CDでテストから本番反映までを自動化します。
コア概念と着眼点
- 4大構成要素:コンテナ(Docker)、マイクロサービス、サービスメッシュ、宣言型API
- イミュータブルインフラストラクチャ(Immutable Infrastructure):稼働中のサーバーを変更せず、新イメージを作成して丸ごと入れ替える
- サーバーレスアーキテクチャ:サーバーの運用管理やOSパッチ当てを完全にクラウド事業者に任せ、ビジネスロジックに集中
- オブザーバビリティ(可観測性):メトリクス・ログ・トレースの3本柱で分散システムの内部状態を瞬時に把握
ITストラテジスト試験(午後I記述・午後II論文)での論述ポイント
午前IIで「CNCFのクラウドネイティブの定義」「イミュータブルインフラ」「オブザーバビリティ」が頻出。午後II論文では、新サービス立ち上げにおいて『将来の急激なアクセス増に耐えうるため、Kubernetesを用いたクラウドネイティブ構成を採用し、無停止デプロイを実現した』と記述する。