経営戦略・事業戦略
午前II午後I午後II論文
重要度:
シナジー効果
よみがな: しなじーこうか
英語名称・略称: Synergy Effect
1行要約(本質)
複数の事業や企業、組織が連携することで、個々の総和以上の価値や効果(1+1>2)を生み出す相乗効果。
3つの重要ポイント
1
販売シナジー、操業(生産)シナジー、投資シナジー、経営管理シナジーの4類型がある。
2
ITシステム統合や共通データ基盤の整備によって、クロスセルや調達コスト削減などのシナジーが具現化する。
3
午後II論文では、新システム導入や組織再編によってどのようなシナジーを創出したかを定量・定性で論述する。
構造・プロセスの図解
図アンゾフの4大シナジー類型
経営資源の共有から生み出される相乗効果1. 販売シナジー
Sales Synergy
共通販路、ブランド、クロスセルによる売上拡大。共通CRM活用。
2. 操業シナジー
Operating Synergy
設備や共通間接部門のシェアード化による単位コスト低減。
3. 投資シナジー
Investment Synergy
ITインフラやR&D成果の共同利用による重複投資の完全排除。
4. 経営管理シナジー
Management Synergy
卓越したマネジメント手法やガバナンスノウハウの他事業展開。
概要・背景・本質
シナジー効果は、アンゾフによって分類された事業間の相乗効果です。ITストラテジストは、各部門やグループ各社に分散していたサイロ化データを一元化し、相互の顧客基盤へのクロスセル(販売シナジー)や、共通ITインフラ・シェアードサービス化による運用コスト低減(操業・投資シナジー)を設計します。
コア概念と着眼点
- 販売シナジー:共通の販売チャネル、ブランド、顧客基盤の相互活用による売上拡大
- 操業シナジー:工場の共同利用、物流網の共通化、業務集約による稼働率向上とコスト減
- 投資シナジー:ITシステムや研究開発設備の共通利用による投資効率の劇的向上
- アナジー(負のシナジー):統合による現場の混乱やシステム肥大化、重複投資などの逆効果に注意
ITストラテジスト試験(午後I記述・午後II論文)での論述ポイント
午後II論文で単に「シナジー効果を狙った」と抽象的に書くだけでは不十分。「グループA社の富裕層顧客基盤に対し、B社が持つ高付加価値コンサルティングをレコメンドする共通CRMを構築し、販売シナジーを発現させた」のように、具体的なメカニズムを述べること。