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経営戦略・事業戦略
午前II午後I午後II論文
重要度:

M&A・PMI

よみがな: えむあんどえー / ぴーえむあい
英語名称・略称: M&A & Post Merger Integration
1行要約(本質)

企業の合併・買収(M&A)成立後に、事業・業務・IT・組織文化を統合してシナジーを早期実現する統合作業。

3つの重要ポイント

1
M&Aの成否の8割はクロージング後の統合プロセス(PMI)にかかっているとされる。
2
特に「ITシステムの統合(IT-PMI)」は、マスターデータ共通化や業務標準化を伴う最難関プロジェクトとなる。
3
ITストラテジストは、段階的統合計画(暫定API接続➔共通ERP統合等)を立案しリスクをコントロールする。

構造・プロセスの図解

IT-PMI(システム統合)の3フェーズ
Day 1の業務継続から本格シナジー創出へのステップ
1Phase 1: Day 1対応
業務継続・暫定接続
財務報告の連結、グループ内メール疎通、セキュリティ暫定規程の適用。
2Phase 2: 業務・データ統合
マスターデータ統合
顧客・品目コードの名寄せ、受発注フローの共通化、中間連携ハブ構築。
3Phase 3: 本格システム統合
基幹系システムの片寄せ
単一ERPやクラウド共通基盤への一本化。重複コスト完全排除とシナジー実現。

概要・背景・本質

M&A(企業の合併・買収)はスピーディな事業規模拡大や新技術・顧客獲得に有効ですが、契約成立(Day 1)後のPMI(Post Merger Integration)が頓挫すると想定したシナジーが得られず巨額の減損損失を被ります。特に両社の基幹システム、商品コード体系、勘定科目、情報セキュリティ方針の統合は経営陣主導の強いガバナンスが必須です。

コア概念と着眼点

  • Day 1対応:最低限の業務継続、会計連結、社内連絡網やメールアドレスの相互疎通を確保
  • IT統合の3方式:①存続側への片寄せ、②両社の優れた方を採用するベストオブブリード、③全面刷新(第3のシステム)
  • マスターデータの統合:顧客コード、品目コード、仕入先コードの表記揺れ解消と名寄せ作業
  • チェンジマネジメント:被買収企業の社員の不満や離職を防ぎ、新しい業務プロセスへの理解を促す。

ITストラテジスト試験(午後I記述・午後II論文)での論述ポイント

午後II論文で極めて評価の高いテーマ。システム統合の難しさは技術だけでなく「両社の業務プロセスの違いや現場のプライドの衝突」にある。ITストラテジストとして、業務の標準化委員会を立ち上げ、客観的な基準で片寄せを決定し、段階的に移行をやり切ったプロセスを記述すると圧巻の出来栄えとなる。

小論文で使える実践フレーズ・キーワード