エンタープライズアーキテクチャ・システム企画
午前II午後I
重要度:
SLA / SLI / SLO
よみがな: えすえるえー / えすえるあい / えすえるおー
英語名称・略称: SLA / SLI / SLO (Service Reliability Hierarchy)
1行要約(本質)
サービス品質の測定指標「SLI」、内部の達成目標値「SLO」、顧客と法的に合意した最低基準「SLA」の3層構造。
3つの重要ポイント
1
GoogleのSRE(Site Reliability Engineering)思想から広まった、システムの信頼性を科学的に管理する枠組み。
2
SLI(実績測定値) ➔ SLO(内部目標:高めに設定) ➔ SLA(顧客合意:未達で違約金発生)の関係を持つ。
3
エラーバジェット(許容障害量)を設定し、信頼性と新機能リリースのスピードのバランスを保つ。
構造・プロセスの図解
図SLI / SLO / SLA の3層ヒエラルキー
内部の指標計測から顧客との法的契約までの階層関係実測データ
SLI (Service Level Indicator)
客観的な実測値(今どう動いているか)
直近30日の正常レスポンス率(例: 99.98%)。ツールで常時自動計測。
内部目標
SLO (Service Level Objective)
社内の努力目標(目指すべき信頼性水準)
開発・運用チームが維持すべき高めの目標(例: 99.9%)。割込むと新機能凍結。
契約合意
SLA (Service Level Agreement)
対顧客の契約上の最低防衛ライン
下回ると返金ペナルティが発生する法的契約水準(例: 99.5%)。
概要・背景・本質
信頼性を100%にしようとするとコストが無限大になり、新機能のリリースも止まります。SLI(今何%稼働しているかの計測値)、SLO(開発チームと運用チームが目指す内部目標)、SLA(顧客に下回ったら返金すると約束した契約上の防衛ライン)を峻別することで、過剰な安全マージンを削り、アジャイルな価値提供を継続します。
コア概念と着眼点
- SLI(Service Level Indicator):サービスレベル指標。成功リクエスト率や応答時間の実測値(例:99.95%)
- SLO(Service Level Objective):サービスレベル目標。開発・運用が維持すべき内部目標(例:99.9%)
- SLA(Service Level Agreement):サービスレベル合意。下回ると返金ペナルティが発生する契約上の最低ライン(例:99.5%)
- 関係性のルール:厳しさの順序は「SLI(実績) ≧ SLO(内部目標) > SLA(契約最低限)」
ITストラテジスト試験(午後I記述・午後II論文)での論述ポイント
午前IIで「SLI、SLO、SLAの定義と厳しさの包含関係」が出題される。『SLOは社内の目標値であり、SLAよりも厳しく(高く)設定される』という基本関係を確実に暗記しておくこと。