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IT戦略・ITガバナンス・投資評価
午前II午後I午後II論文
重要度:

サービスレベル合意(SLA)

よみがな: えすえるえー / さーびすれべるごうい
英語名称・略称: Service Level Agreement (SLA)
1行要約(本質)

ITサービスの提供者と利用者の間で、提供されるサービスの品質水準(稼働率・応答時間等)とペナルティを明文化した合意書。

3つの重要ポイント

1
サービスの範囲、品質指標(稼働率99.9%等)、測定方法、未達時の返金(サービスクレジット)等を定める。
2
クラウド(SaaS/IaaS)契約やアウトソーシング(BPO/ITO)契約において最も重要な法的・運用規程。
3
ITストラテジストは、自社の要求水準(過剰品質の回避)とコストのバランスを見極めて適切なSLAを交渉・合意する。

構造・プロセスの図解

SLA(サービスレベル合意)の主要構成要素
サービスの品質を客観測定する4つの柱
1. サービス範囲と可用性
Scope & Availability
提供範囲、稼働率目標(例: 99.99%)、定期メンテナンス時間の定義。
2. 性能・パフォーマンス
Performance
画面応答時間(例: 2秒以内)、トランザクション処理速度、帯域保証。
3. 障害対応・サポート
Incident & Support
一次受付時間、障害通知時間(例: 15分以内)、暫定復旧目標時間(RTO)。
4. 監視報告とペナルティ
Reporting & Credits
月次稼働レポートの提出義務、SLA未達時の利用料返金(クレジット)規定。

概要・背景・本質

SLAは、発注者と受託者(ベンダー)の間で「何をどこまでの水準で提供するか」を定量数値で客観合意する文書です。「止まらないシステムにしてほしい」といった曖昧な要望を排し、年間停止許容時間や障害発生時の初回連絡時間、目標復旧時間(RTO)を明確化して紛争を防ぎます。

コア概念と着眼点

  • 主要合意項目:可用性(稼働率)、性能(応答時間・スループット)、サポート受付時間、セキュリティ基準
  • ペナルティ条項(Service Credits):SLA基準を下回った場合の月額利用料の減額や返金ルール
  • 免責事項:計画停止(メンテナンス)やインターネット回線障害など、受託側の責任外となる例外条件の確認
  • SLM(サービスレベル管理):合意した水準が維持されているかを月次で監視・報告し改善する運用プロセス

ITストラテジスト試験(午後I記述・午後II論文)での論述ポイント

午前IIでは「SLAに記載すべき項目」「稼働率99.9%の場合の年間停止許容時間(約8.7時間)」の計算が頻出。午後I記述では、ベンダー提案のSLAが自社の業務要件(24時間365日操業など)を満たしているかを吟味し、不足している条項(復旧時間保証など)を指摘させる問題が出題される。

小論文で使える実践フレーズ・キーワード